下から見上げる2008年12月19日 23:59

東大寺大仏殿
奈良東大寺大仏殿。

大仏殿の上層部(写真)は、正面図で見ると、上に引き伸ばされた様な外形をしています。人が見上げたときに最も美しくなるように設計されているのですね。大仏殿の中の天井格子も、その中に鎮座した盧舎那仏(るしゃなぶつ)も、見上げたときに美しく印象深くなるようなデザインです。

ヨーロッパの建物はパルテノンの代より「神の視点」、つまり天上から見られる事を意識したものだそうです。また見上げたときに、天に届くような印象を与えるバランス(上層の方が小さい)を取っているものが多いですね。

視点の違いは文化の背景の違いを端的に表していて、また双方にそれぞれの美しさがあって興味深いです。

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