「直接経済」2009年05月25日 13:28

ネットオークションやフリーマーケットはすっかりおなじみになりましたね。
中古市場は一時期、日本では育たないと言われていたそうですが、それは過去の事のようです。貴重品だけでなく、古着、家具、日用品を売買するお店が、実店舗もネットでも沢山あります。

中古品の売買だけでなく、直接欲しい物を交換する、物々交換のサイトも沢山あり、それぞれ賑わっています。
日本は経済指標には現れにくいので過小評価されていますが、物々交換での経済活動が案外多いそうです。とれた作物をあげたり貰ったりすることは日常的ですよね。身近に農業や漁業を営む方がいらっしゃらなくても、あげたり貰ったりする暮らしは想像に難くありません。

また、生産者が直接販売することもネットを通じて見かけるようになりました。売る側も買う側もお得なのですから、ますます増えて行くことでしょう。


さて、表題の「直接経済」は私の造語です。貨幣を介さない物々交換で物や情報やサービスなどの価値が流通する経済活動と、貨幣を介しますが生産者と消費者が直接的に価値交換する経済活動を総称する言葉を見つけられなかったので、仮に名付けました。
仮名ですから「物々交換と直接売買」位に曖昧なものとお考え下さい。

この昔ながらの「直接経済」が、形を変えながら身近になってきることが、以前気になっていると書きました「生活の中の生産活動への欲求」に何か関係があるのではないか、と思うようになりました。もちろん、それ以外の要素(ネットの普及、信用経済への反動、コスト意識など)が大きいと思います。
それでも、だとすれば、、と想像は続いています。

過去記事:生産を取り戻そう
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/05/18/4311307
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