50GeVシンクロトロン ― 2009年08月03日 11:19
写真は「陽子ビーム加速器・50GeVシンクロトロン」です。
左手前に見えているステンレスのパイプが陽子ビームの通り道ですが意外と細い印象です。
中央から奥に見えているものは電磁石で、直進する陽子ビームを曲げて、一周1.6Kmのおむすび型をしたパイプの中を周回させているそうです。
高周波を用いて陽子ビームを光速の99.98%まで加速し、水銀や炭素に当てて原子を破壊し、その様子を観測して宇宙、生命、素粒子などの謎に迫っているとのこと。
私がどこまで理解出来たのかは分りませんが、解説して下さった方のお話は皆とても面白くて、それぞれの熱が伝わって来ました。みなさん、この世界に身を投じていらっしゃるのですね。
この「本当のところは誰も分らない」というところに魅かれて行く感覚はアートと全く同じものを感じました。
左手前に見えているステンレスのパイプが陽子ビームの通り道ですが意外と細い印象です。
中央から奥に見えているものは電磁石で、直進する陽子ビームを曲げて、一周1.6Kmのおむすび型をしたパイプの中を周回させているそうです。
高周波を用いて陽子ビームを光速の99.98%まで加速し、水銀や炭素に当てて原子を破壊し、その様子を観測して宇宙、生命、素粒子などの謎に迫っているとのこと。
私がどこまで理解出来たのかは分りませんが、解説して下さった方のお話は皆とても面白くて、それぞれの熱が伝わって来ました。みなさん、この世界に身を投じていらっしゃるのですね。
この「本当のところは誰も分らない」というところに魅かれて行く感覚はアートと全く同じものを感じました。
変わらないもの。 ― 2009年08月04日 15:16
「日の下には新しきものあらざるなり」
ある方からこれを伺った時、あぁ本当にそうだな、と私はとても強く共感しました。旧約聖書の一文だそうです。
「人の本質というものは昔も今も変わらない」というのは一つの真実だと思います。技術や社会が進歩して文明文化のあり方が変容しても、その中心であり背景である人間の本質はそうそう変わらない。。この世界観からしか見えて来ないものがあるように思っています。
また一方で世の中は進んで行きます。知識や技術やシステムや習慣が変化して行きます。そこには、新しさがあり、個人ごとの変化があります。
人は変わらない。
世の中は変わる。
だから新しいものが好き。
だから変わりたい。
だから成長する。
デザインの視点は、常に人の側から社会に向けられています。それはデザインが変化と不変の間を繋ぐために必要不可欠だからかも知れませんね。
ある方からこれを伺った時、あぁ本当にそうだな、と私はとても強く共感しました。旧約聖書の一文だそうです。
「人の本質というものは昔も今も変わらない」というのは一つの真実だと思います。技術や社会が進歩して文明文化のあり方が変容しても、その中心であり背景である人間の本質はそうそう変わらない。。この世界観からしか見えて来ないものがあるように思っています。
また一方で世の中は進んで行きます。知識や技術やシステムや習慣が変化して行きます。そこには、新しさがあり、個人ごとの変化があります。
人は変わらない。
世の中は変わる。
だから新しいものが好き。
だから変わりたい。
だから成長する。
デザインの視点は、常に人の側から社会に向けられています。それはデザインが変化と不変の間を繋ぐために必要不可欠だからかも知れませんね。
夏の景色 ― 2009年08月05日 23:18
ワンオーナー? ― 2009年08月06日 12:26
出張先で見かけた小さい車、古そうな66ナンバーのマツダです。磨かれたメッキと綺麗な塗装色が愛蔵されてきたことを感じさせますね。もみじマークも誇らしく見えます。
近所までお買い物、それともちょっとドライブでしょうか?カメラを向けたらスピードを緩めて笑顔を返して下さいました。ゆっくりと走り去る姿はとても味わいのある光景でした。
過去記事:小さい車
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/02/24/4137720
近所までお買い物、それともちょっとドライブでしょうか?カメラを向けたらスピードを緩めて笑顔を返して下さいました。ゆっくりと走り去る姿はとても味わいのある光景でした。
過去記事:小さい車
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/02/24/4137720
夏休みのお知らせ ― 2009年08月07日 16:39
ボルダリング ― 2009年08月17日 23:39
ロッククライミングの中で、比較的低い高さの岩や壁に、落下防止用のロープをつけずに登ることをボルダリングというそうです。軽装で「確保」の作業がないので、誰でもすぐ楽しめるとのこと。夏休みに木登りの大好きな子供たちと挑戦してきました。
壁に取り付けられているものはホールドといいますが、スタートとゴール、そして使えるホールドが指定されているというシンプルなルールで、レベルに合わせて設定された課題を登って行くというものです。競技はその時間を争うそうですが、ここではゴールすることと楽しむことが目的です。
壁によじ登るのって、こんなに楽しかったのですね。ゴールできた時の喜びは暫く忘れていたものでした。筋力不足は否めませんが、子供たちと一緒に夢中になってしがみついていました。
壁に取り付けられているものはホールドといいますが、スタートとゴール、そして使えるホールドが指定されているというシンプルなルールで、レベルに合わせて設定された課題を登って行くというものです。競技はその時間を争うそうですが、ここではゴールすることと楽しむことが目的です。
壁によじ登るのって、こんなに楽しかったのですね。ゴールできた時の喜びは暫く忘れていたものでした。筋力不足は否めませんが、子供たちと一緒に夢中になってしがみついていました。
地場産業と ― 2009年08月18日 18:27
刃物、焼物、指物、塗物、織物などなど、優れた工業工芸製品が日本の各地にはありますね。デザインを通して現代的な生活にあわせた商品づくりも、各地で根付いていると伺っています。
写真は福井県のもの。「ダマスカス鋼」と呼ばれる打刃物の技法をもちいた木目模様が美しいステンレスのスプーンです。スプーンというよりは茶杓に近い形状も、この質感との相性がいいです。
これらの試みは、東京だけではなく海外に目が向けられているのも興味深いですね。ぜひ世界でその地位を高めるブランドが育って欲しいと思います。
そしてもちろん、そういう仕事に携わっていたいと思っています。
ふくい南青山291
http://291ma.jp/regional/index.html
写真は福井県のもの。「ダマスカス鋼」と呼ばれる打刃物の技法をもちいた木目模様が美しいステンレスのスプーンです。スプーンというよりは茶杓に近い形状も、この質感との相性がいいです。
これらの試みは、東京だけではなく海外に目が向けられているのも興味深いですね。ぜひ世界でその地位を高めるブランドが育って欲しいと思います。
そしてもちろん、そういう仕事に携わっていたいと思っています。
ふくい南青山291
http://291ma.jp/regional/index.html
早期試作で「外化」する ― 2009年08月19日 16:24
開発をしていく中で、私はこれと思うアイデアが出てきたらすぐに形にしています。
もしそれがプロダクトなら、すぐ試作を作ります。造形や機能検証が目的なら外観など構わずにできるだけ安く早く機能するものを作ります。この工夫もまた楽しいことです。
素材や質感を試すなら本物を並べます。ここでも工夫して安くあげていきます。
この早期試作をデザイナーや開発者自身が行う意義はとても大きいと考えています。形にするとすぐ評価ができます、というよりは評価されてしまいます。「外化」することで、思ったことが実現できているかがはっきりと分りますし、また他者から異なった視点での「気付き」も期待出来ます。
この時点では、コンセプトの見直しも企画の練り直しも重い負荷ではありません。どんどん前に進むため、ためらわずに試作を重ねて行きたいと思っています。
なお、「外化」とは「自分の中から外に表して対象物として評価出来る状態にする」という意味あいの私の造語です。「具体化」とも言えますが、試作だけではなく言葉やスケッチなども含めたいこと、行為を率直に表したいことから「外化」を使っています。
さて、写真はある機能試作の材料です。2つの仮説を試しましたが一つは没に、一つは次に進みました。よくある事ですが、没案の方が当初のイメージを外化したもので、採用案は試作を作る段階で気付いたことをその場で反映したものでした。やっぱり、作ること自体に沢山の発見がありますね。
もしそれがプロダクトなら、すぐ試作を作ります。造形や機能検証が目的なら外観など構わずにできるだけ安く早く機能するものを作ります。この工夫もまた楽しいことです。
素材や質感を試すなら本物を並べます。ここでも工夫して安くあげていきます。
この早期試作をデザイナーや開発者自身が行う意義はとても大きいと考えています。形にするとすぐ評価ができます、というよりは評価されてしまいます。「外化」することで、思ったことが実現できているかがはっきりと分りますし、また他者から異なった視点での「気付き」も期待出来ます。
この時点では、コンセプトの見直しも企画の練り直しも重い負荷ではありません。どんどん前に進むため、ためらわずに試作を重ねて行きたいと思っています。
なお、「外化」とは「自分の中から外に表して対象物として評価出来る状態にする」という意味あいの私の造語です。「具体化」とも言えますが、試作だけではなく言葉やスケッチなども含めたいこと、行為を率直に表したいことから「外化」を使っています。
さて、写真はある機能試作の材料です。2つの仮説を試しましたが一つは没に、一つは次に進みました。よくある事ですが、没案の方が当初のイメージを外化したもので、採用案は試作を作る段階で気付いたことをその場で反映したものでした。やっぱり、作ること自体に沢山の発見がありますね。
お天気マーク ― 2009年08月20日 19:57
写真は以前にイタリアのテレビで見かけたお天気マークです。
これを眺めていますと、「日本人は親切だなぁ・・」とつくづく思います。と言いますのも、日本の開発者なら曇りマークと雨マークの差をもっとつけたくなるだろう、と感じるからです。
写真に撮った物はこれだけですが、欧州の他の国のマークも簡素なものでした。
お天気マークに限らず欧州のものはシンプルなものが多いように思います。
話が飛びますが、以前の私は「これは美意識の違いから」と思っていましたが、どうもそうではないと最近は考えています。美意識というよりは「親切心」の違いではないか、と。サービス精神と言ってもいいかもしれません。
そういえば、CS(顧客満足)の考え方の原点は京都の旅館だそうですね。日本的なサービスを取り入れて成功した話がいくつもありますね。
この親切さが過剰なのではないか、とおっしゃる方もおられます。私も例えば新幹線の改札機はそれぞれに音声案内が流され、騒音になってしまっている状況は、なんとかしたいと思っています。でもこう考えること自体、私自身の「親切さ」の発露なのかも知れませんので、現状はいずれもっと改善されるのでしょう。
過去記事:「心地よい気配」
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/07/08/
参考図書:「うるさい日本」を哲学する
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2142015
これを眺めていますと、「日本人は親切だなぁ・・」とつくづく思います。と言いますのも、日本の開発者なら曇りマークと雨マークの差をもっとつけたくなるだろう、と感じるからです。
写真に撮った物はこれだけですが、欧州の他の国のマークも簡素なものでした。
お天気マークに限らず欧州のものはシンプルなものが多いように思います。
話が飛びますが、以前の私は「これは美意識の違いから」と思っていましたが、どうもそうではないと最近は考えています。美意識というよりは「親切心」の違いではないか、と。サービス精神と言ってもいいかもしれません。
そういえば、CS(顧客満足)の考え方の原点は京都の旅館だそうですね。日本的なサービスを取り入れて成功した話がいくつもありますね。
この親切さが過剰なのではないか、とおっしゃる方もおられます。私も例えば新幹線の改札機はそれぞれに音声案内が流され、騒音になってしまっている状況は、なんとかしたいと思っています。でもこう考えること自体、私自身の「親切さ」の発露なのかも知れませんので、現状はいずれもっと改善されるのでしょう。
過去記事:「心地よい気配」
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/07/08/
参考図書:「うるさい日本」を哲学する
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2142015
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