早期試作で「外化」する2009年08月19日 16:24

試作の材料
開発をしていく中で、私はこれと思うアイデアが出てきたらすぐに形にしています。
もしそれがプロダクトなら、すぐ試作を作ります。造形や機能検証が目的なら外観など構わずにできるだけ安く早く機能するものを作ります。この工夫もまた楽しいことです。
素材や質感を試すなら本物を並べます。ここでも工夫して安くあげていきます。

この早期試作をデザイナーや開発者自身が行う意義はとても大きいと考えています。形にするとすぐ評価ができます、というよりは評価されてしまいます。「外化」することで、思ったことが実現できているかがはっきりと分りますし、また他者から異なった視点での「気付き」も期待出来ます。
この時点では、コンセプトの見直しも企画の練り直しも重い負荷ではありません。どんどん前に進むため、ためらわずに試作を重ねて行きたいと思っています。

なお、「外化」とは「自分の中から外に表して対象物として評価出来る状態にする」という意味あいの私の造語です。「具体化」とも言えますが、試作だけではなく言葉やスケッチなども含めたいこと、行為を率直に表したいことから「外化」を使っています。

さて、写真はある機能試作の材料です。2つの仮説を試しましたが一つは没に、一つは次に進みました。よくある事ですが、没案の方が当初のイメージを外化したもので、採用案は試作を作る段階で気付いたことをその場で反映したものでした。やっぱり、作ること自体に沢山の発見がありますね。
dmc.
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