「銃・病原菌・鉄」2009年12月08日 07:36


銃・病原菌・鉄

2000年発刊、ピュリッツァー賞受賞のヒット作、「銃・病原菌・鉄」を再読しています。
文明の勝敗の要因は人種ではなく環境の差であるという主張は、9年を経てもなお新鮮で説得力を感じます。
また環境運命論のような諦観を感じる事はなく、歴史をひも解く面白さに満ちていますね。
環境から導かれる歴史の必然性は、それを体現して行く人間が必要である事も示唆しているようでもあります。

自分たちの置かれた環境を冷徹に見る事、必要な事をする事。言うは易しですが、視野を広げて沢山の事を感じて行きたいと思います。

「株式会社田中製作所」2009年12月09日 11:43

同じ横浜市ということでご縁のありました「株式会社田中製作所」さんに伺い、今デザインしているものの開発にご尽力下さるとおっしゃって頂きました。心強いです。皆さんにお見せできることを楽しみにして頑張って参ります。

打合せの後、田中社長直々にご案内頂き工場見学をさせて頂きました。

沢山の最新鋭の機械が所狭しと並んでおります。
NC加工機
こちらのNC加工機は小さい方で、これより大きな機械も見せて頂きました。
上のドラム状の部分に替刃が沢山並んでおりますね。どういうわけでしょう、「削りたいっ!」と思わせる形と動きをしております。

こちらは三次元測定器の先端です。
三次元測定器 ルビーの先端
ルビーの球体が物体をなぞって行く所を見たいと思って眺めていました。

もっとお見せしたい機械が沢山あるのですがノウハウが沢山写ってしまうので、撮影ほどほどで自粛です。

こちらは手動の旋盤。
旋盤
古いけど大切なものだ、とおっしゃっていました。手入れが行き届いた現役の機械は古くても背筋の通った印象です。

最後は「刃(バイト)」です。
加工機の刃(バイト)
切削する部品の形にあわせて、その加工専用につくられるのだそうです。この形にも沢山の知恵が詰まっているのですね!

田中社長、久美子さん、お忙しい所本当にありがとうございました。

こどもの絵2009年12月10日 23:23

Tシャツの絵
子供たちは本来お絵書きが好きなのだそうで、技量に関わらず絵を描く面白さを楽しんでいるのですね。
我が家の子供たちの絵を見ると、3歳くらいまでは好き勝手に描いて、徐々に姉妹や友達の絵の影響を受け、10歳頃には有る程度決まったパターンに落ち着いてくるようです。

写真は下の娘が8歳の時に描いたもので、今(10歳)はこう言う絵は全く描きません。何故かと問えば「恥ずかしい」のだそうです。
この先も描く事が好きなら、思春期の頃にまた自分なりのスタイルを求めて、人とは違うものを描くようになるかもしれません。

素直な感覚から他との同化、そして自分らしさへ。この感覚の自然な流れをオーバードライブして高みに引上げて行くのが「教える」ということなんだろうと思っています。

確かめる2009年12月11日 23:07

盲人用とある信号の押しボタン
関西のある都市で見かけた信号機のボタンです。
手探りでこのボタンを触って見ました。
痛いです。。
古くからあるもののようですから、まずはある事が大切だったのかもしれません。

開発のコストダウンも迫られる中で、さぼってはならないこと、つまり最低限必要な事は4つです。
 調べる
 考える
 形にする
 確かめる
ごくあたりまえのことですが、どれも大切な事ですね。
しかし、案外に確かめることがおろそかになってしまう状況もあるようです。

「どう感じるのか」が抜け落ちてしまわないように、形にしたものを価値観無しに触れて行くことが大切だと思っています。

ひょうたんから水・せんとくんバージョン2009年12月14日 15:56

ひょうたんから水」のせんとくんバージョン。
ひょうたんから水・せんとくんバージョン

出張先のお土産屋さんで見つけました。
たまたま先日「ひょうたんから水」のお話を明日の株式会社の村尾さんから伺っていたので、思わず衝動買いです。

奈良の名水「ごろごろ水」を詰めたちょっと高級なペットボトル水は、飲み終わった後はマイボトルとして、とのエコメッセージも。

知らなかったのですが、2004年発売当初から水自体の魅力と可愛さでロングセラーになっているのですね。
シルエットだけはっきりと判るとスタイルも、無駄のない大胆なグラフィックも、商品のメッセージも全て小気味いいです。
デザインの力が発揮されている商品に触れられて嬉しくなりました。
dmc.
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