電子書籍2010年02月18日 23:32

キンドルが成功して、春にはiPadが登場します。
キンドルは50代に最も売れていると言いますから、一時のブームではないものを感じます。
日本での電子書籍が始まるのは色々と課題があるのでしょうけれど、いずれそうなるのは間違いないでしょう。

本が好きですので、出版業界の縮小は心傷めるニュースです。電子書籍は救世主というより破壊者として紹介されることも多いようです。音楽業界で起きた事が出版業界にも起きる、と言われていますね。
でも私は、電子書籍によって絶版したものや売れ筋以外の本も売られるようになるでしょうから、「読みたかった本が読める」ようになるのは、ユーザーにとっては素晴らしいことでしょう。この点だけでも私は電子書籍に期待しています。

それから、「所有したい」という気持ちは根本的なものですし、紙をめくったりインクの匂いを感じたりといった五感での経験は豊かなものですから「本」自体は残っていくでしょう。
ネットやCD販売で人気の作品が満を持して出版される、というのが一般的になって行くのかもしれません。

コメント

_ kmatsu ― 2010年02月19日 20:58

10年ほど前にいわゆるオンデマンド出版が注目を浴びた時に、やはり絶版本も簡単に入手できるようになるかもという点にかなり期待したのですが、思ったほどそうしたメリットは発展せず、ちょっと期待はずれでした。今回の電子書籍普及の波では是非そうした発展を遂げて欲しいと思っています。

_ ― 2010年02月19日 23:06

kmatsuさん
コメントありがとうございます!

kmatsuさんも絶版本の入手に期待されているのですね!
私は以前、大好きだった森鴎外の短編を読みたくなり探したら本棚にはなくて、書店でも絶版で、諦め半分に検索したらネットに全文が上がっていた、と言う事がありました。
そして著作権切れの名作の多くがネットに上がっていると言う事を知り、これは凄い事になると思っていました。

電子出版は、オンデマンド出版に比べてコストがかなり安いと予想しますので、名作でなくてもかつて人気のあったものならば特に相当数が再出版されると期待しています。

ビジネスとしては色々な事があるのでしょうけれど、作り手と受け手は永遠に残り、その間が時代に合わせて変わって行くのだろうなぁ、、などと呑気に思っております。
関係者の方には叱られそうですね。

またぜひお越し下さい。
ありがとうございました!

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