電線2010年03月31日 19:03

諏訪 電線
電線は街の景観のためにどんどん地中に埋められていますね。空間はすっきりしますし、思わぬ落とし物の心配もいらなくなります。

でも、私は窓の外に電線が見える家で育ったので、こういう眺めはどちらかというと好きです。
コペンハーゲンの一本の電線に直接つけられた巨大な街灯、ローマの市電操車場の絡み合う電線、蘇州の巨大な鉄塔に不釣り合いな細い電線などなど、旅先ではその街の姿の特徴として記憶に残っています。
この写真は諏訪湖の近く、造り酒屋の並ぶ小道のもので、電柱の高さが印象的でした。

ところで、私にとっては郷愁を呼ぶ電線も、電気的な性能ではまだよく判っていないことがあるのだそうです。ネットワーク型のエネルギー供給が行われるにはもっと効率のいい電線が必要なのだとか。
空中を埋め尽くす電線を想像してちょっとだけ見てみたいと思いました。
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.