時間の収支 「生物が順応するための時間を作る」環境問題と変化速度2010年04月21日 23:53

大和田秀二先生 RtoS構想
S氏よりご縁を頂き、早稲田大学理工学術院、大和田秀二先生のご講演「資源循環型社会構築における分離技術の役割」を拝聴することが出来ました。

デザインの分野でも随分前から「サスティナブル」「エコ」は大きなテーマですから、何度となく接してきましたし一般的な理解をしているつもりでした。でも時々「これって本当にいいことなの?」と思うことも度々あったのです。
今回、大和田先生のお話を伺って、その疑問に多くの答えを頂きました。

・本当のところ何が環境に良くて何が悪いの?
→「有害」とは人がそれに慣れていないこと。環境に悪いというのは、変化速度が速過ぎて生物が順応できないこと。生物が耐えられれば有害ではない。

・人が努力して本当に環境はよくなるの?
→人間の活動は必ず環境負荷を出すので良くする事は出来ない。局所的に良くするために全体は必ず悪くなる。

・では、なぜリサイクルするの?
→エネルギーは太陽から届き、水蒸気が宇宙へ放出しているから循環しない。でも物質は地球の中を循環している。この循環が速過ぎて生物が対応し切れていない。だから、そのスピード(資源を採ってから捨てるまで)を緩めるためにリサイクルする。

大納得!目からうろこでした。
素人の感覚ですので的外れかもしれませんが
「色々と急ぐことに価値があるけれど、そのツケが回っているのかぁ、、」
としばし感じ入ってしまいました。

ご講演は「最適リサイクル率」「RtoS構想(人工備蓄(鉱床)システム)」「ソーティング技術」等々、専門的なお話を素人の私でも判りやすいようにかみ砕いて下さり、とても面白く興味深く拝聴することが出来ました。(また大和田先生は耳心地のいいお声なんです)

「生物が順応するための時間を作る」
素晴らしいコンセプトです。
デザインの視点からも沢山の示唆があるのでワクワクしています。

Sさん、大和田先生、ありがとうございました!

追記(4月23日)
ブログを見て下さった大和田先生からメッセージを頂きました。
直々にありがとうございました。感激です!
その中で「安井先生は日本の環境問題の第一人者ですが、市民の方々へのご理解を得るためにこうした地道な試みを長く続けていらっしゃいます。ご覧いただければ幸いです。」と、下記サイトをご紹介頂きました。
元東大教授・元国連大学副学長・安井至先生のHPです。
皆さま、是非ご覧ください!

http://www.yasuienv.net/
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.