気配を越えるもの2010年04月22日 23:59

人は視覚情報が80%、という数字を良く見聞きします。この数字の出所は詳しく判らないのですが、確かに五感の中で最も意識に働きかけるのは視覚でしょう。
「百分は一見にしかず」とはこのことですね。

一方で視覚障害者の方の鋭敏さも沢山紹介されていますし、「耳で見る」という表現には納得できるものがあります。
もしかしたら、現段階の生物では「目」がその役割を担っているだけであって、「目」が登場する前の生物も、未来の新しい器官を持った生物も、見えている正確さや範囲の違いこそあれ、等しく「見ている」のかもしれません。

話が飛びますが、私の妻の父は武道家でして、40年ほど前に武道において重要な「気配」を研究していました。様々な方を対象とした中で気配に最も敏感なのは子供だったそうです。

子供を後ろ向きに立たせ、手に持った新聞紙を振りかざします。
その動きを感じたら振り向く、ということを繰り返すと、子供達はあっという間に手を振りかざす瞬間に振返るようになったそうです。
特に敏感な子供は「よし」と思った瞬間に振返るまでになるそうです。妻も「わかったよ〜」と飄々と申しておりました。
驚いたのは、それが屋外で100m位離れていても出来たのだと!

・・うーむ。。未知の分野ですね。でも興味深いです。

過去記事:「心地よい気配」
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/07/08/

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