素直さ 再掲2010年06月30日 23:59

今日で今年も半分終わりですね。
みなさま、今年の前半はいかがでしたか?そして、残りの半年はどの様になりそうでしょうか?
お客様や市内外の経営者様、またご町内の方々などに伺いますと、危機感の中に新たな希望を抱いてる方もいらっしゃいます。
皆に共通して平らかなものを感じます。「フラットでオープン」であることが、希望をもたらしているのでしょう。
振返って自分自身もそのように開いて行きたいです。

以下に、ちょうど一年前に書いた記事を再掲させていただきます。

デザインにおいて、必要な素養があるとしたら、最も重要なものを私は「素直さ」だと考えています。
これは意志のない従順さのことではなく、何時でもフラットな状況を作り出せる精神力のことです。

例えば、直す必要があるものを、何故その必要があるのかを理解し、場合によっては捨てることが出来るような柔軟性。

例えば、誤解や偏見の中から出てきた言葉にさえ耳を傾ける冷静さ。

例えば、理解しがたい状況を、知りえる範囲の価値観に頼ることなく洞察することが出来る公平さ。

例えば、一見無駄なことのように思えることでも、さぼらずにやり通す正直さ。

デザイナーを志す心を持つものは、その心の赴くままに振舞いたくなるものではないでしょうか。
それもまたいいのかもしれませんが、私はその心を、自身の自尊心の枠から解き放って、より普遍的なものへと転位させるには、この「素直さ」が大切だと思っています。
dmc.
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