「報酬とやる気」について2010年07月22日 23:35

よく見ているネット(ツイッター)で話題になっていたのでのぞいて見ました。

ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」
http://www.ted.com/talks/lang/jpn/dan_pink_on_motivation.html
(クリックすると動画ページにジャンプします。)

いわゆる「インセンティブ=報酬」は、単純作業の効率を上げますが、ちょっと複雑な問題になると作業効率を下げる、という実験結果が紹介され、これは40年の間に何度も繰返し確認された客観的事実だと強調しています。

そうでした。心理学の書籍で知ったはずなのにすっかり忘れてしまっていました。語り手のいう「神話的な根拠」は無意識の中に深く入っているのかもしれません。

そして後半では、インセンティブではない、複雑な問題を解決するために有効なアプローチが紹介されています。
いわく、、
・AUTONOMY(自主性)
・MASTERY(成長)
・PURPUS(目的)
この三点です。詳細は動画を見て頂くとして、その仕事を「自らの発するもの」として捉えた時に、生産性が上がることにはなるほどと思いますね。

さて、もうひとつ思い出した事がありました。
「翻意の報酬は低い方が効果がある」という実験結果です。これは主張を曲げる事の見返りとして報酬を払う場合、高い報酬を払われた方は心からの翻意は少なく、低い報酬の方は翻意する者が多い、というものです。
うろ覚えですが、低い報酬だと意にそぐわない対価として見合わないため、心の方が「これは正しい判断だった」と修正してバランスを取るのだ、と説明されていました。

もっと実践的な情報が欲しくなりました。
dmc.
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