「シンプル&スマートエイジング」2010年08月25日 23:26

先日、ツイッターでIさんから、「アンチではなく、スマートエイジングだ」という言葉を伺い、私ははっとしました。

歴史的な街並の美しさに関して、建築物やそこで使われるものたちは、そこの生活とともに長く愛され、少しづつ時間を重ねることが魅力となっています。
実際に歴史的なモチーフの残るアパートの方が新築より家賃が高い国もあるそうで、時間をかけた事が実際に価値となって存続しています。
これは歴史を重層的に残して行くインセンティブにもなっているでしょう。

博物館に残すほど貴重なものできなく、もしろ日常を丁寧に重ねることで、生活のリアルな空間の中に残って行く、、なるほど、スマートエイジングですね!

話飛びますが、最近若い人たちが浴衣を着ていますが、安価で気にせず着られるナイロン製がメインですね。襟にレースがついたり合わせを浅くしたりと、昔の方から見ると頂けないところも多々あるのでしょうけれど、すっかり自分たちのものにしているのを見ると、これでいいのだなと思っています。
ハワイのアロハシャツのように、日本の気候風土に合った浴衣が、日常に戻ってきて日本らしい風景が見られるのは嬉しい事ですね。

さて、長く日常で丁寧に使われた結果、表れてくる風合いはまさに侘寂の「寂」です。
「侘」とは質素である事ですから、誤解を恐れずに言えば「侘寂とはシンプル&スマートエイジング」と言えるかもしれません。

質素な生活を丁寧に楽しむこと、それを何百年も続ける事。そうして生まれる風景は、美しいに違いありませんね。
dmc.
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