一本にして森 北金ヶ沢の「垂乳根の銀杏」 ― 2010年11月24日 22:27
青森県深浦町、北金ヶ沢の「垂乳根の銀杏」は、JR北金ヶ沢駅のすぐ近くにあります。
立派な気根が垂乳根のように見えて、この根に触ると出の悪い乳が治ると、遠くから母たちが集まったと伝えられています。
牛乳も粉ミルクのない時代の切実な願いを叶えていたおかげでしょうか、恐らくは世界一古い銀杏となりました。
写真には「2002/10/10」とありますから、8年前ですね。この日は激しい雨にも関わらず、大きな懐の中は静かな霧雨と思い掛けない光に包まれていました。
子孫の幹なのか、気根から発した株なのかはわかりませんが、束になった幹が幾重にも分かれ立つ姿は、一本にして大きな森のようです。
またいつか、何十年後かに見上げたいと思っています。
立派な気根が垂乳根のように見えて、この根に触ると出の悪い乳が治ると、遠くから母たちが集まったと伝えられています。
牛乳も粉ミルクのない時代の切実な願いを叶えていたおかげでしょうか、恐らくは世界一古い銀杏となりました。
写真には「2002/10/10」とありますから、8年前ですね。この日は激しい雨にも関わらず、大きな懐の中は静かな霧雨と思い掛けない光に包まれていました。
子孫の幹なのか、気根から発した株なのかはわかりませんが、束になった幹が幾重にも分かれ立つ姿は、一本にして大きな森のようです。
またいつか、何十年後かに見上げたいと思っています。
コメント
_ kmatsu ― 2010年11月25日 21:48
_ 史 ― 2010年11月26日 00:35
kmatsuさん
コメントありがとうございます♪
丁寧に読んで下さって嬉しいです!
私が行った当時は、地元の方の間ではこの近所の楠の方が有名で人気でした。楠の方が立派に見えるんでしょうね。
>敬意を持って接したい
確かに!
日本には都市部でも大切に残された巨樹が沢山あります。自然でありながら人間が深く関わって残されるもの。これは誇れる習慣だと思っています。
コメントありがとうございます♪
丁寧に読んで下さって嬉しいです!
私が行った当時は、地元の方の間ではこの近所の楠の方が有名で人気でした。楠の方が立派に見えるんでしょうね。
>敬意を持って接したい
確かに!
日本には都市部でも大切に残された巨樹が沢山あります。自然でありながら人間が深く関わって残されるもの。これは誇れる習慣だと思っています。
_ kmatsu ― 2010年11月26日 22:24
「鎮守の森」を大切にしてきた我々の先祖のこころと知恵をこれからも大切にしたいものですね。何かの本で読みましたが、切り立った岩肌と白亜の建物というイメージのギリシャなどエーゲ海・地中海沿岸も昔は緑が豊かだったそうですね。一説には金属精製の燃料として森林を伐採しきってしまったとか。一度破壊してしまうと取り返しがつかないんですね。
_ 史 ― 2010年11月26日 22:38
kmatsuさん
こんばんは!
イギリスの小説に沢山出てくる深い森も産業革命の時にほとんどなくなったとききました。
鎮守の森は開墾しにくいところを森として残すことで地域全体の保全に役立ったときいた事があります。まさに知恵ですね。
そういうリソースが生きる時代もほど遠くないような気がしています。
期待を込めた色眼鏡だともいえますが(^^;
こんばんは!
イギリスの小説に沢山出てくる深い森も産業革命の時にほとんどなくなったとききました。
鎮守の森は開墾しにくいところを森として残すことで地域全体の保全に役立ったときいた事があります。まさに知恵ですね。
そういうリソースが生きる時代もほど遠くないような気がしています。
期待を込めた色眼鏡だともいえますが(^^;
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「何十年後かに見上げたい」確かにそうした時間軸で向き合いたい、ある種敬意をもって接したい自然です。