機械の「感情」を読み解く2010年11月26日 21:43

突然ですが、、機械に私たちと同じ心があるかどうかわかりませんが、「感情」ににたものは既にあると思っています。

なぜそんな考えを持つのかと言いますと、私たちは機械の調子を自然に感じとろうとしているからです。
例えば、自動車はエンジンの音やアクセルのレスポンス、ブレーキの利き具合など、感覚を研ぎ澄ますことによって様々な内的状況を感じとる事が出来ますね。
電子機器でも、例えば使い慣れたPCなら、ちょっとした挙動、ハードディスクやファンの音から内部状況をイメージします。今なぜクラッシュしたか、イライラしながらでも理由を探ってしまいますよね。
これはディスプレイに表示された内容を理解するのとは全く異なった回路だと思います。

もちろん、物理的な挙動から正しく推測されるようになるためには、実際の事態が正確に把握される経験を積まなければなりませんが、それでも、それまでの経験を総動員して思いを巡らせる方は多い事と思います。
このとき、私たちが感じとろうとしているのは「コントロールされたものではなく現れてきたもの」ですね。

私たちは日常の中で相手の顔色や表情、ちょっとした視線の動きなどから様々なことを読みとっています。恐らく、機械に対してもこの回路が働いているのだろう、と考えます。
さて、一歩進んで機械の「感情」を「コントロールされたものではなく現れてきたもの」と定義したらどうでしょう。新しいUIがイメージできるかもしれません。

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