ATTT 第2回国際自動車通信技術展 ― 2010年12月01日 23:59
幕張メッセで開催されている「第2回国際自動車通信技術展(ATTT)」を観に行きました。
大規模展示のセミコンジャパンの一番奥が会場です。
規模は見渡せるくらいのコンパクトさですが、内容が充実していて見ごたえありです。
トヨタ社のブースでは、トヨタの考える自動車の未来が。今回初めての披露だそうで、内容も充実して本気でこの分野に挑んでいる印象を受けました。
人だかりも。
スマートフォンと車載モニターが連携しています。デモ機はアンドロイド(IS03)で動いています。
「プリウス 20XX」。
スマートグリッドとEVの未来が、エージェントの役割を担うスマートフォンがキーアイテムとなって描かれています。その中では、ITSとの連携を背景にエージェントが生活の中に深くかかわると考えられていました。
NTTドコモ社も、この世界に対する並々ならぬものを感じました。
サンヨー「ゴリラ」。
上のゴリラは画期的です。ローカルの地図を通信で書き換える仕組みを持っているのです。この一点だけでもNTTドコモの決意が伺えました。
ホンダ社の「インターナビ」はすでに実績が沢山。
今後のサービスも期待大です。
規模は小さいですが、各社の展示がわかりやすくて見ごたえがありました。迷っている方はぜひ足を運ばれる事をおすすめします。
道具とシステム UIに差 ― 2010年12月02日 23:59
先日、機械の「感情」について書きました所、複数の方から反響をいただきました。みなさん、日常的に機械に接しておられる方で、「機械の感情を感じた事がある」とおっしゃっていました。
機械に日常的に触れる事で、機械に個性を感じ、かすかな変化にも気づく感性が研ぎ澄まされておられます。
今日は、その「機械のかすかな変化」を科学的に測定し、エラーになる前に整備を行う事で生産性を劇的に向上させるという、その道のプロの方々とお会いしました。
その方々とのお話の中で強く感じたのは「道具」と「システム」との差です。
ーー「道具」は使うもので使い方は私たちが全て決められるから安心して使える。対して「システム」は使い方を強制してきて何かあった時にカバー出来ず信用出来ない。ーー
例えば自動運転の自動車。
ハンドルを握っていればとっさの時自分の思った通りに回避出来ます。
一方、自動運転の場合、そのシステム自体にエラーがあればドライバーは何も対処する事が出来ないですね。
こういう場面では、上記の感覚はなるほどと思います。
私自身の考えでは、道具とシステムの差は、実はそれほどはっきりとできないのではないかと思っています。
同じものでも深く理解して使いこなせれば身体化した道具と感じられると思います。
人間の生命は遥かに私の理解を越えた複雑なシステムが働いていますけれど、その仕組みを理解することと「人間」を理解することとは違います。
同じように、システムの仕組みではなく意味を理解することが大切なのかも知れません。
さて、その仕組みはユーザーにとって道具なのかシステムなのか、また深い理解を促すものなのか拒絶するものなのか、、このことを深く意識してUIをデザインする必要があると思っています。
過去記事:機械の「感情」を読み解く
http://dmc.asablo.jp/blog/2010/11/26/
機械に日常的に触れる事で、機械に個性を感じ、かすかな変化にも気づく感性が研ぎ澄まされておられます。
今日は、その「機械のかすかな変化」を科学的に測定し、エラーになる前に整備を行う事で生産性を劇的に向上させるという、その道のプロの方々とお会いしました。
その方々とのお話の中で強く感じたのは「道具」と「システム」との差です。
ーー「道具」は使うもので使い方は私たちが全て決められるから安心して使える。対して「システム」は使い方を強制してきて何かあった時にカバー出来ず信用出来ない。ーー
例えば自動運転の自動車。
ハンドルを握っていればとっさの時自分の思った通りに回避出来ます。
一方、自動運転の場合、そのシステム自体にエラーがあればドライバーは何も対処する事が出来ないですね。
こういう場面では、上記の感覚はなるほどと思います。
私自身の考えでは、道具とシステムの差は、実はそれほどはっきりとできないのではないかと思っています。
同じものでも深く理解して使いこなせれば身体化した道具と感じられると思います。
人間の生命は遥かに私の理解を越えた複雑なシステムが働いていますけれど、その仕組みを理解することと「人間」を理解することとは違います。
同じように、システムの仕組みではなく意味を理解することが大切なのかも知れません。
さて、その仕組みはユーザーにとって道具なのかシステムなのか、また深い理解を促すものなのか拒絶するものなのか、、このことを深く意識してUIをデザインする必要があると思っています。
過去記事:機械の「感情」を読み解く
http://dmc.asablo.jp/blog/2010/11/26/
製品保証 10年前の不良品 ― 2010年12月03日 23:59
プラス株式会社製、ホッチキス強力タイプ「ST-050E」に一部不具合が見つかったとの事で、製品交換の連絡がありました。
手続きをしてしばらくしますと箱が送られてきました。手前が使用していたもの。
ハンドルが割れる可能性があるとのこと。万一割れた場合に大けがをしてしまうと判断されたのでしょう。
修正テープなど、色々なおまけも。
私が購入したのは約10年前のことで、企画書やレポートを閉じるのに愛用してきました。まだまだ何十年も使えそうな感じですが、もし壊れたとしても年数を考えると納得の行く丈夫さだと思っています。
メーカー毎にそれぞれ考え方がある事と思いますが、それでもユーザーに交換を申し出る経営判断に驚きます。プラス社としての姿勢を強く感じる経験でした。
10枚のTシャツとスカイツリー ― 2010年12月06日 23:50
先週末、久米繊維工業株式会社本社ショールームで行われました、「すずきあき ×10pieces exhibition -LUNA10ー月のうつろいを草木で染める-」を観てきました。
季節の移ろいを月の満ち欠けで表現された、優しい風合いの手染めTシャツたち。
鮮やかなミモザの黄色、ドクダミの涼しげな水色、ドングリの紫味のある茶色など、それぞれの天然草木染めの色が魅力的です。
Tシャツの下に置かれているのは同じ染め色のシルクストール。
こちらはシルクの質感がまた異なる軽さを感じさせています。
すずきさんのクールな世界観の中にあって、優しさと涼やかさの漂う空間になっていました。
ショールームにて拝見した後、染めやワークショップなどのお話をしていると、久米繊維の久米信行社長が「スカイツリーツアー」に誘って下さいました!
贅沢な事に、久米さんの運転する車に乗せていただき、スカイツリーの真下から墨田のディープな下町を案内して頂きました。
真下から。
三角形から円形に変形する鉄骨は目の錯覚で傾いて見えます。観るところにより手前に倒れそうな印象も。
この日の高さは511mでした。
第一展望台ですでに東京タワーより高いのですが、にょきっと立っているせいでしょう、東京タワーほどの高所を感じませんね。
見上げる人々。
この方々は何かの撮影だったようですが、私たちをはじめカメラを掲げる姿がここかしこにありました。
下町の路地と。
墨田ならではのこのコントラストが上手く残ってくれるといいなぁ、、と思います。
新名所の十間橋(じゅっけんはし)から。
このあと、長屋カフェ、スパイスカフェと、下町路地に溶け込む魅力的なスポットにも連れて行っていただきました。
開発の進む地域と下町の混在する活気ある墨田のエネルギーに触れて触発されましたです。
久米さん、すずきさん、楽しいツアーありがとうございました!
富士山日和! ― 2010年12月07日 23:59
先週の日曜日は、友人とともに家族をつれて、静岡県の長者岳に登ってきました。
夜明け前から雲一つなく、移動中少しづつ姿を現す富士山に感動しながらの出発でした。
1100mあたり。
手前にダイアモンド富士で知られる田貫湖、富士の向こうは愛鷹連山でしょうか、朝靄が幻想的です。
頂上1558m。
全員しばし無言、そしてため息。。
いつもと違う表情なのは見ている角度と朝陽のせいもありますが、とても荒々しく感じました。
ふり返ると南アルプス。
右奥は北岳でしょうか、こんなにすっきりと見る事が出来たのは初めてです。
頂上でハンモック。
最高に気持ちよかったです!
早朝の澄んだ空気が全身を巡り感覚がするどくなっている全身でこの光景を臨む至福、なんともいえない爽やかさを味わいました。
体で考える、体が考える。。
やっぱり大切なんだと改めて感じて帰ってきました。
白糸の滝 パノラマ ― 2010年12月08日 13:17
黒船にのって ― 2010年12月09日 23:59
年末のご挨拶回りで沢山の方とお話させて頂いています。
その中で何度か出てきたキーワード、「黒船」。
既存のビジネスドメインを越えて、安価で自由で強力なコンペティターがずかずかとやってきて市場を席巻して行く姿は、まさに「黒船」でしょう。
黒船が暗喩するものは、フリー、クラウド、ソーシャル、プラットフォーム、、。
既存ドメインの中を効率化するITは日本も先頭集団でしたが、ITバブルの後の革新が起きる場所には残念ながらなりませんでしたね。
(光造形しかり、失われたアドバンテージが各分野で深刻な影を落としているようです)
その「黒船」ですが、日本だけが一方的に飲み込まれているのではなく、世界のあちこちで同時に起きていることですね。
持てるものを使って「どう闘うか」ではなく、「どう乗って行くか」なのは間違いないでしょう。
例えば多様な発展途上国におけるソーシャルビジネスは、日本のきめ細かい市場最適化の(ノウハウというより)気質が有利かもしれません。
また農業や製造業の苦境と奮闘に代表される日本のローカルの抱える課題とその解決は、喝采をもって迎えられる事もあるのでは、、と思います。
また、ガラパゴスのような日本の特異性を逆手にとった商品開発も国内に留まらず展開して行くストーリーを期待しています。
その中で何度か出てきたキーワード、「黒船」。
既存のビジネスドメインを越えて、安価で自由で強力なコンペティターがずかずかとやってきて市場を席巻して行く姿は、まさに「黒船」でしょう。
黒船が暗喩するものは、フリー、クラウド、ソーシャル、プラットフォーム、、。
既存ドメインの中を効率化するITは日本も先頭集団でしたが、ITバブルの後の革新が起きる場所には残念ながらなりませんでしたね。
(光造形しかり、失われたアドバンテージが各分野で深刻な影を落としているようです)
その「黒船」ですが、日本だけが一方的に飲み込まれているのではなく、世界のあちこちで同時に起きていることですね。
持てるものを使って「どう闘うか」ではなく、「どう乗って行くか」なのは間違いないでしょう。
例えば多様な発展途上国におけるソーシャルビジネスは、日本のきめ細かい市場最適化の(ノウハウというより)気質が有利かもしれません。
また農業や製造業の苦境と奮闘に代表される日本のローカルの抱える課題とその解決は、喝采をもって迎えられる事もあるのでは、、と思います。
また、ガラパゴスのような日本の特異性を逆手にとった商品開発も国内に留まらず展開して行くストーリーを期待しています。
ネパールの手漉きカレンダー ― 2010年12月10日 23:59
弊社で愛飲しているコーヒーは「南蛮屋」という神奈川県の豆屋さんのものです。
コーヒーにこだわる方は多く大御所新鋭のひしめくだろう業界にあって、そんなにこだわる訳じゃないけど美味しいコーヒーを飲みたい、という普通の消費者感覚に寄添ってくれる頼もしいお店です。豆を買うと一杯味見が出来るのも嬉しいサービスです。
その南蛮屋さんにカレンダーを頂きました。
しっとりとした風合いの手漉きの紙にハンドプリント!
ほほ笑ましい絵柄。よくみると3色刷りで使いやすさにも気を遣ってありますね。
ヒマラヤンライスペーパーとあります。
ネパール製の手作りは「Tomo Corporation」によるものですね。
貰って大切にしたいものを贈る、、当り前ですけど難しいんですよね。
素敵なノベルティです!
TIFFANY’S TABLE MANNERS -FOR TEENAGERS- ― 2010年12月13日 17:40
宝飾ブランドのティファニーが発刊したテーブルマナーの本です。
著者 Walter Hoving はティファニーの元会長です。
紳士淑女とはこう言うものですよ、という教養をストレートに教えています。
ティファニーブルーの表紙。
センテンスは短く明快に。
イラストもポイントに絞ったシンプルなもの。
「口がいっぱいのまま話してはいけません。」
Don'tで始まる文も沢山。それを知る事はただ恥をかかないためだけでなく、何故それをしてはいけないのかを判る事を通して教養が培われて行くのだなと思います。
あれこれうるさく言った最後の言葉はこれ。
わきまえる所をわきまえて楽しむ。なるほどです。
そしてそういう場に相応しいのがティファニーである、という自負と納得がしっかりと伝わってくるのでした。
いい本だと思います。
dmc.のデザイン ― 2010年12月14日 20:27
私たちから発信するデザインは以下の様なものでありたい。。
デザインは贈り物
笑顔がこぼれる
心がうごく
会話がうまれる
新しい自分がみつかる
いいデザインなら当り前のことなのでしょうけれど、もうすぐ丸10年を迎えるにあたり、あらためて確認しました。
もっともっと頑張って参ります!
デザインは贈り物
笑顔がこぼれる
心がうごく
会話がうまれる
新しい自分がみつかる
いいデザインなら当り前のことなのでしょうけれど、もうすぐ丸10年を迎えるにあたり、あらためて確認しました。
もっともっと頑張って参ります!
最近のコメント