ニューカマー2011年02月02日 23:59

先日NTTドコモはスマートフォンの通期販売目標を250万台に上方修正しました。来期は全体の3分の1程度を占める600万台前後の販売を見込んでいるそうです。身近でも色々なタイプのスマートフォンを見かけるようになりました。

天気や電話番号に始まり、地図、乗換、お店などなど、必要な情報を必要に応じて提供するサービスが、ネットワークとプラットフォームによって大きく変わってきましたが、スマートフォンが普及することで、これらの情報サービスに加えて「アプリケーション」が携帯出来るようになります。これは様々な事象を生むに違いありません。

これまでネットやデジタルとは無縁だった機器が、アプリケーションを用意することで手のひらにUIを持てるのです。これは画期的な事ですね。
何故画期的かと言いますと、機器同士が通信して何か知的な事をするのはとてもハードルが高いのですが、それぞれが人とつながる事で容易に知的な製品になるのです。

例えば冷蔵庫と電子レンジが繋がったとして、取り出されたものの情報を冷蔵庫が電子レンジに送って調理法を提案する、、この方法は余り上手くいかないことがわかっています。
でも、手のひらで冷蔵庫の状態がモニター出来、電子レンジに有るレシピ情報を確認出来たら便利そうですね。
このような方法を好まない方も沢山いると思いますが、充分にニーズのある行為であれば、より不便な方法を選択し続けるのも困難な事でしょう。

さて、その様な状況では、人はますますデバイスを眺めたりチェックしたりするようになりそうですが、、相当神経質な印象を持ってしまいますね。
この点の受け取り方にも世代によって大きく異なるのでしょうけれど、未来はそんな神経質で、目の前にいる人との関わりよりオンラインでの振舞いに気を使うような社会なのでしょうか。

私見ですが、それは人を疲弊させます。その疲弊は受け入れ難いものでしょう。
「オンラインが潤沢な世代」の価値観から俯瞰したとき、オンラインでいる事は受け入れ、その中で選択肢を狭めたり強制される事は受け入れられないと考えます。そして、「オフライン」に選択的で積極的な価値が見いだされるに違いありません。
これこそが真に画期的な事なのではないか、、そんなことを考えています。

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