風と陽当りの調査2011年02月28日 14:48

ひょんなことから、先週一週間、国の調査に協力しました。
(といいましても、風速計とデータロガーの設置場所を提供しただけですけれど。)

風速計
風速計

データロガー
データロガー

私の住む地域は、横浜空襲で焼け野原になった所で、戦後沢山のバラックが建ち並び、その名残で非常に入りくんだ住宅密集地域です。
現在の建築基準法とその運用条件に当てはめると、多くの建物が違法扱いになってしまいます。
全国にその様な場所はいくつもありますが、その中でも環境や住民の工夫で暮らしやすい場所も多いそうです。実際にその様な地域は物件の人気も高いとか。

今回の調査は、狭くても快適に暮らせる地域環境の基礎調査として行っているとのことでした。

私自身は、街を機能的に語り過ぎることには注意が必要だと思いますが、狭い街なりの快適さというものは確かにあると思います。それは地域への態度が深く関与すると思います。

話は飛躍しますが、匿名掲示板で見られるようなネガティブで好攻撃性な集団(コミュニティ、でしょうか)と、ツイッターやフェイスブックで見られるポジティブで好善意な集団とは全く異なるように見えますが、私には人の平均化したメンタリティの特徴を表しているようでなりません。
つまり、「自分が見られている」ことを共有しあったもの通しであれば、基本的に善意に基づく行動をしがちで、批判も多分に建設的になるということです。
この二つの集団の参加者は同一ではないでしようけれど、多くの人間がその場の「共通基盤」の理解を深めながら参加するはずで、であれば場の持つ物が大きく作用していると考えられるのではと思います。

地域の「快適な狭さ」とは、物理的な距離もさることながら、「気配を共有できる距離感」ではないか、、そんなことを思っています。
dmc.
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