戻ってきた「街灯」2011年03月30日 13:56

昨年私は、BOPと呼ばれる地域においてデザインの切り口で勝負する会社にデザイナーとして参加しました。・・が、約二ヶ月間で撤退しました。(昨日「中長期的視座が問われている」と書いたばかりですのに、なんとも情けないお話で恐縮です、、。)

その時デザインしたのがこの街灯です。不安定な電力環境でも長期間使用可能なものとして考案しました。太陽電池で発電し安価で長寿命の無電極ランプを光らせる、というものです。

太陽電池街灯

太陽電池街灯

太陽電池街灯

球体に描かれた陸地の部分が「太陽電池」で、ポール内に蓄電池を納め、絵には描かれていませんが、余剰電力を他に活用すること(隣接する施設に電気を供給したり、プラグインで充電をサービスするなど)をイメージしていました。

このデザイン、その会社に譲渡してきたのですが、つい先日私の元に戻ってきました。このタイミングにあまり短絡的な意味を求めない方がいいのでしょうけれど、やっぱり色々と考えてしまいます。

この街灯の特徴は外観ではなく、供給可能なほどの能力を持った自家発電であるということと、長寿命の無電極ランプを使うことです。つまり、プロダクト単体で10年単位で機能し続けることです。(それこそが求められていると考えているからですね)

これ、何かの役に立たないでしょうかしら? ・・そんな気持で見ています。
dmc.
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