マイクロローカライゼーション「津々浦々」2011年04月06日 23:59

「津々浦々」、日本の隅々までほどの意味ですが、小さな港港全てに届く姿を想像すると、その届く物と届ける人たちの重みが伝わります。
また、「郷に入っては郷に従え」などの言葉とともに、少し前の日本には村や里ごとに様々な違いがあったことが伺えます。
その姿への回帰が、復興という流れの中であらわれてくるのではないか、、そんな風に思っています。

均質化した現状から、それぞれの風土に則した姿になっていくのは潜在した欲求だったはずで、それが新たなふるさとの建設によって、その土地らしさにスポットが当るように思います。

同時に、高効率のディストリビュートの脆さを体感した後では、インフラを含めた「現地主義」がキーワードになってくるのではないか、そんな風にも思います。

欧州の歴史を読むと、街が一つの国、都市国家として成立していく過程で、ほぼ共通の技術や思想を持ちながらも課題への対処と積み重ねた歴史、意思決定のあり方など、同じ言語人種であっても全く別の個性を作りあげて行きます。

まちづくりの現地化が進めば、その土地の風土ともてる物、相対関係により、土地土地の事情がより鮮明になってくるでしょう。

その市場へのモノやサービスの提供は、インドやアフリカなどの村々で異なる要望を受けとめるローカライゼーションと両立させてこそ成り立つといわれるグローバリゼーションの手法そのものが必要になってくるのでしょう。

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