妄想ですが、、2011年04月14日 22:31

デザインは時に、むりやり前提を覆すようなハードパワーを伴うことも必要ですが、往々にして、既にある前提を受容れ、その中で解決策を探るという態度を求められる、もしくは、そういう態度からしか前進しない状況に切って入るアイデアを求められます。

津波でふるさとを失った人の事を考えるとき、地震と津波はある物と受容れた上で、故郷を離さないと決意された方々が安心して、その土地にいられる方法はないものなのだろうか、、そんな事が少しづつ意識の下で働いていたのでしょう、今日突然に津波の映像がフラッシュバックしてきました。

そこに浮かぶ一台の車と家が、激しく翻弄されぼろぼろになりながらも、浮き続けていて、中にいる人は守られていました。
そうか、守りを突破する津波は来るし逃げ遅れる場合もある。それを受け入れたとしたら、波の中で生き残る方法を、日常の中に忍ばせておくしかないのだ、、。そんな思いがめぐりました。

ちょっと妄想が過ぎると思いますが、「三陸仕様」の、がれきと一緒に流されても命を守ってくれる車と家屋が頭を離れません。
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.