roboticsを結集2011年05月02日 23:59

roboticstaskforce
roboticstaskforceのシンポジウムに参加してきました。

震災現場と原発事故の処理に様々な機器が導入され、その中のロボットを始めとした最先端の機器に注目が集まっています。
報道ではせっかくのロボット技術が使われていない、という点がクローズアップされたりしましたが、このシンポジウムを進めている科学者の方々は、発災後すぐに自発的に現地に行って行動を起こしておられました。その方々が一緒にやろうと集まったと言う点で期待を感じますし、シンポジウムは極短時間でしたが、技術ありきではなく解決すべき課題に向かうための会話だったと思います。

とはいえ例えば、倒壊家屋内にロボットを入れる時に地元の許可が必要な事など、行動してじめてが顕在化した不自由さがあります。
また行程を先読みして開発するための予算確保ですとか、そういう不自由さを無視して行動を起こされても、結局そこで時間をとられてしまうんですね。

どこかで決まるまでまたずにどんどんやって行こう、という気概を感じましたが、ロボットをどう使うか、というトータルなプラン(原発については今は東電が作っているそうです)の、議論だけではない、検討と意思決定と指示統制の場が必要でしょう。
その組織は、今フランスから応援に来ている部隊が一つのモデルになるのかもしれません。形はどうあれ、科学的な見解に基づく実効性のある組織を求めたいですね。

それから、緊急時では、指示を受けて行動する時と自分の判断で行動する時の切替えが必要ですが、その「モードチェンジ」を権限や意思決定方法の切替えを含む形で、実践的な訓練を備えることが必要だと思いました。
その高レベルな「防災訓練」を毎日のようにしているプロがいれば、そのプロの指示を受けて行動する練習を年に何回かするような素人でも充分役に立つ、と思います。
卑近な例では、消防団と町内会の関係に少し似ているかもしれません。

今日お話しを伺って、そんなことを思いました。
何れにせよ、スピード感を持って実効性を持つ活動を希求する先生方を応援して行きたいです。

公式サイト http://roboticstaskforce.wordpress.com/
日経新聞 http://ow.ly/4M59W (5/3付)
dmc.
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