「ロングコンテンツ」2012年01月05日 23:59

先日、テレビ制作にかかわる方とお話をしたところ、視聴者の注意を引留められる時間は短く、番組は最初の5分で勝負が決まり、エンディングは1分18秒が丁度良いそうです。
目安は流行歌だそうで、ワンコーラスがエンディング、フルコーラスのPVあたりがこの時間に対応していますね。18秒と言うのがリアルですが、なるほどです。

テレビたけでなく、ネットに代表される「ショートコンテンツ」と、それらの前後をつなぐ「コンテクスト」が、興味関心の中心になって久しい様に思いますが、この流れは暫くは強まって行くのでしょう。

一方で、長い時間を掛けて楽しむものの人気も衰えていないと聞きます。クルージングのような非日常の贅沢は定番となっていますし、映画や芝居、美術展覧会なども賑わっていますね。それからディズニーリゾートも。
時間を掛けて味わい、その世界に何度でも浸れるものは、爆発的なブームとはならずとも、長く心を捉えていく力を持っています。それこそ求められるコンテキストそのものでしょう。

私たちは決して物事の「断片化」を求めているのではないと理解しています。表層のトレンドは目まぐるしくとも、その底流には一つの筋道があり、その充実こそ本当に求めているからなでしょう。

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