「フェア」な人々2012年07月10日 23:13

日本の戦争責任を問うた東京裁判で、唯一無罪判定を下した判事がいました。インド人のパールと言う方です。
戦争に勝った側の都合で裁くことは一方的であり、戦勝国に罪がないのであれば敗戦国にもない、、といった論だったかと思います。(間違いがあれば都度訂正いたします)

これはかの国の「フェア」という国民性なのだそうです。少し前、インドに公式な立場で往来されている方から伺いました。驚きとともに納得の行く場面が幾つか思い浮かびました。
例えばより重要なことがあると、その前からの約束でも平気で反古にします。この場合の重要さとはより多くの価値があるとか公共性があるとか、普遍的な価値観においての重要さです。
長いものにはまかれろ式の、狭い世界での誠実さからすると不誠実に見えますが、これは相手によって態度を変えないという意味で「フェア」なんですね。

歴史を詳しく存じ上げませんが、(私たちが理解しやすい)主従が同じ地縁関係の中で育まれた価値観とはまた別の、どの様な仕組みが働いたのでしょう。気になっています。
dmc.
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