期待に応える2012年11月05日 23:19

今日、年令やジェンダーに求められる「こうあってしかるべき」という他者からの言動が、多くの方にとって活動を阻害されていると感じる事を改めて思いました。

私自身は、やはりそういう既成概念からは距離を置いていると思います。
しかし一方で、昔の人の時間を掛けて得られた知恵というものもあるのも確かですので、一度は耳は傾けたいと思っています。
そしてもし、腹が立つことがあればそこに自分の不足があるのか、それともその考えが古いのか、、向き合ってみるのも悪くはありません。

少しこちらに引き寄せて考え、「しかるべき」を「らしさ」ということについて捉えなおしますと、デザインはいつも客観的つか斬新な答えを求められますし、私を含めてデザイナーはこれをよくいいますが、これは認知の問題です。

「こうあってほしい」「らしくあってほしい」は期待の表れです。期待して見ている、という認知なのです。
ですから、期待値を越えれば受容れられ、越えられなければ、また逆方向の結果であれば拒絶されます。
そしてこの期待値とは具体性ではなく満足度のことが多いのです。満足であればあり方なんてどうでもいい、とは言い過ぎかも知れませんが、「思ってもいない=期待値にない」満足の方が嬉しいことも確かですよね。

ですから例えば他者に求められる「こうあるべき」「らしさ」は、あり方ではなく評価だと思うのはいかがでしょう。
そこの視点から見れば、求められる「あり方」に思い至るより、期待を越える事を考えた方が先に進めるように思います。

デザインにおいても、こちらの存在もきちんと認めて欲しいですし、向けられた要求にも応えたい、、この気持ちから出来ることを考えています。

過去記事:愛せる欠点
http://dmc.asablo.jp/blog/2009/03/23/

過去記事:「らしさ」は禁句の「横浜ランデヴープロジェクト」
dmc.asablo.jp/blog/2010/03/10/

黄金は秋の色2012年11月06日 23:26

黄金色の夕陽
出先からちょっと(いや少なからず・・)足を伸ばして海に沈む夕陽を眺めてきました。
秋が深まると黄葉だけでなく陽の光りにも黄色みが増して黄金色になってきますね。空気(湿度)の変化を実感します。
この冬が始まるころの黄金色が好きです。

冬の始まり2012年11月07日 21:38

海辺の貝殻
波に集められた貝殻、先日の海岸でみかけました。
寒々しい色合いが冬の始まりにぴったりです。

しかし大きな貝や海藻など生命の気配に満ちていて、冬の海は豊かな印象も合わせ持っていますね。暖かくして美味しいものを食べに行きたくなります。

素因数分解(アニメーション)2012年11月08日 11:28

Data Pointed というサイト、アーティストで科学者の Stephen Von Worley さんのデータをビジュアライズした作品が集まっています。家族が「綺麗だから見て」と教えてくれました。

こちらは自然数が1から10,000まで1秒ごとに増えて行くアニメーション。
ただそれだけ、、なんですが、これが何とも言えない見応えがあります。

6
6は3x2で表されています。

7
7は素数、つまり因数分解が出来ない数字は円に。

18
18は3x3x2、、

65
65は13x5、、

125
125は5x5x5と、素因数分解された形状がどんどん形態を変えて行きます。

83
円になると「83は素数だったのかぁ」と判る瞬間のが気持ち良さが不思議です。

10000
最後は10,000でした。

これ以外にも思わず引き込まれるビジュアルが沢山ありました。

美しい万年筆2012年11月09日 09:47

こちらの記事、ネットで話題とこれも家族情報から。


Custom Namiki Falcon Resin Fountain Pen HD

いや〜、魅入ってしまいました。紙がペン先を引き掻く音がインクの匂いを想像させます。品質が高い、という言葉がしっくりきます。
そして「ユーザーエクスペリエンス」という視点の軸がここにある事を再確認出来ました。

これ、欲しいなぁ。

The Mountain2012年11月12日 23:34

TSO Photographyによって撮影されたスペイン最高峰テイデ火山のタイムラプスムービーです。

The Mountain from TSO Photography on Vimeo.


説明不要ですね、美しい!

続報 「#電線クラブ」ご紹介頂きました!2012年11月13日 23:52

久米繊維工業の久米さんが日経パソコンで「#電線クラブ」を紹介して下さったコラムがネットでも読めるようになりました!

ネットで開く「もう一つの人生」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20121011/1066422/?f=col

はい、ご興味のない方には全く無意味な情報ではありますが、「へぇこんな楽しみ方もあるんだ」と思って頂ければ、と思っております。(笑)

過去記事:「#電線クラブ」ご紹介頂きました!
http://dmc.asablo.jp/blog/2012/10/05/

ふと見渡せば2012年11月14日 23:42

ふと見渡せばゴミの山。

ポストにはDM、大きな食品のトレイ、通信販売の内容物に比べて大きな段ボール、、。
今の「普通」は大量のゴミとのつき合いが避けられないようです。

更に、PCの中へはスパムが、携帯電話にはクリックしたら恐ろしい事が起こりそうなリンクが一杯。
自分自身で買ったものでさえ、100円ショップやセールで無秩序に増えた安物たちも少なくない、、。

電車に乗れば過剰なアナウンス、街にはクーポンがどっさり、格安店の店員がひざまづいてサービス、、。

モノやサービスが溢れるって幸せだったはず。どうしたんだこれは!と誰かのせいに出来る年令を過ぎ、ぼう然としております。

ところで、親戚の家にフィリピンの方が定期的にホームステイしているのですが、彼ら(彼女たち)は100円ショップもユニクロも大好き。目を輝かせて沢山お土産に買い、長く愛用しているそうです。それを思うと安いものがいい悪いではなく、「こんなものか」と適当に消費する心が何かを失い続けているのかも、、そんな風に感じます。

しかし、この状況はおかしいと思っている人はとても多いと感じます。できることも少なからずあるはず。安直な文明否定ではない「次」を創って行きたい、、そう(実力は省みずも)思っております。

24時間360度2012年11月15日 23:30

24時間360度
微速度撮影の探し物をしていましたら、こんな写真を見つけました。ギリシャの写真家Chris Kotsiopoulosさん撮影、24時間360度分の空です。

http://www.greeksky.gr/files/photos/tips/20101230Sounio24Tutorial.htm
こちら(英語)に撮り方が紹介されていますが、昼、夕方、夜、朝と4つの光と被写体の異なる時間帯に分けて撮影したそうです。
面白いなぁ。

自然をアートと呼ぶかどうかは別としましても、この写真は自然をアーティスティックに見せていますね。

浅葱色の空2012年11月16日 23:53

銀杏並木と空
大学のキャンパスである学界の発表を拝聴して参りました。アカデミックなアプローチは、時に冗長さを感じてしまいますが、確実に「よって立つものを作って行く」という姿勢が大切なことを再認識させて頂きました。

行きつけない場所で耳新しいものを伺うのは新鮮です。
上手く撮れませんでしたが、藍色がかった空が遠方では白く霞んでいてまさに「浅葱色」、色づき始めた銀杏と綺麗な対比をなしています。
慎重に積み重ねられた知見が、私たちの生活の中に活かされる事をイメージしながら見上げていました。
dmc.
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