ダメマシンクリニック54【宿のトイレ:他の表示失調による軽度の過敏症】 ― 2016年11月25日 23:59
みなさまこんばんは!
先週ある方から「渋谷駅全体がダメマシンだね!」とキラキラした笑顔でご報告頂きました。マシンではありませんが、いつか当クリニックで診療する日が来るかも(?)
さて、今週のダメマシンクリニックはこちら、箱根のホテルの客室内のトイレです。
ダメマシンクリニック54【宿のトイレ】
ドアの内側にある照明のスイッチにダメだしされています。
特に気にすることもなく使えていたのですが、便座に腰掛けたらちょうど目の前に見えました。
詳しく見て見ましょう。
1:表示(トイレ)
さて、間違いではありませんが必要な表示とも思えませんけれど、、何があったのでしょうか?
他には?と見回してもトイレないのダメ出しはここだけでした。ダメ出しの多いシャワートイレのリモコン(これまでにあちらこちらの公共トイレでダメだしされていたタイプ)にもありませんでした。ますます疑問が。
もしやと思って探してみますと、ありました。
(↑旅先で何やっているのでしょう・笑)
部屋の照明スイッチがひとまとめになっていまして、そこにはそれぞれの場所が表示されていました。
こちらは、下の方が剥がれてしまっていますね。
メインの照明スイッチパネル(スイッチが四つあるもの)は、表示がないと迷うのは確かですね。ここに表示をつける際に、トイレのスイッチも追加表示をしたのでしょう。
【診断】
メインのスイッチバネルは表示がないと判りづらいので「表示失調」と診断します。
しかし、トイレのスイッチの表示は必要とは言えない設置状況ですので「軽度の過敏症」としておきます。
【処方】
では、処方です。
過敏症ではありますが、あっても特に不便はありませんのでこのまま経過観察で良いと思いますが、美観を優先した処方も必要かもしれません。
ここでは、「表示がないことで不便をきたすという方が実際にいる」と仮定した処方にとどめます。
処方01:応急処置
表示を以下の様にします。
・外国の利用者を考慮して二カ国語で表示する。
・控え目に表示する。
複数外国からの利用者が半分近くいらっしゃるとのことなので、英語を併記します。
テープの地色を透明にするなどして、出来るだけすっきりとした方がよいでしょう。
ところで、この「照明スイッチパネル」ですが、UIが失敗しやすいものとして以前から知られています。
その対処方法は二つ、ひとつは照明一つ一つの近くに配置すること。
もうひとつ、集中させる場合は、実際の空間的な配置に倣ってスイッチを並べること、です。
スイッチの配置ってなんとなく業者任せにしちゃうそうですね、だから不勉強な業者さんだと、作りやすさだけが先行してしまいます。
施主のみなさま、どうか建てる前によくよくご確認下さいませね。
ダメを憎んでマシンを憎まず。
ダメマシンクリニックからは以上です!
No.: 54
対象:トイレのスイッチ
設置場所:客室のトイレ
報告者:ディーエムシー
報告日:2016.11.25
症例:表示失調および軽度の過敏症
ダメ度:×(応急処置で対応可だが、根本的には再配置が必要)
応急処置:表示追加
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