モノを群として捉える:環境デザインとしてのプロダクト2024年02月28日 11:44

デザインで飛躍を企むみなさまこんにちは^^

前回は「答えのない問いがらしさを作る」というお話をしました。持ち続ける問い=問題意識が、その人の作るものに一定の個性を与えるということですね。

モノの「群相」
最近、私の問題意識が枝分かれし、新たな問いが芽生えました。
それは、モノを個々の存在としてではなく「群相」として捉えた場合、「環境としてのモノと人の幸せなあり方とは」という問いです。この視点は、空間デザインや都市計画の分野に属するかもしれません。
私がデザインしたものを含め、生活の中に溢れるモノたちを俯瞰して考えるとき、それらは単なる個別の存在ではなく、「群」として環境的な効果、役割を担うというのは自然な考えだと思います。
私はまだ完全には言語化できていないのですが、モノと人との関わりを考えていく中で浮かび上がってきた問いです。これは、最近経験した大量処分の影響を受けていると自覚しています。

環境をモノとしてデザインする
この問いは最近になって認識しましたが、私は過去に何度か環境をデザインすることに夢中になった事があります。その時は、プロダクトデザイナーとしての立場から少し離れたテーマであるため、興味深いと感じつつも、自分にとっての必然性をあまり感じていませんでした。
しかし、先に述べた問題意識が徐々に明確になってきたことで、これまで考えてきた環境のデザインについて、再度整理してみようと思っています。
環境デザインの初心者ではありますが、「モノとしての環境・環境としてのモノ」という視点で「人とモノとの関わり」の地続きの課題である「環境」を考えて見たいと思います。
dmc.
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