「社会環境単位」 ― 2012年07月27日 23:40
今日は横浜国立大学の北山スタジオの学生たちによるプレゼンテーションを拝見しました。
私の住む地域は山坂の多い木造密集地域で、その良さを生かしながら問題点を解決するという課題設定を通して「社会環境単位」を追求するテーマです。今回、地域住民ということでその機会を得ました。
資料にも発言にも「公共」という言葉は出てきませんが、これまでの建築による分断の結果の遺物を公共に益するものに変換する、という視点(問題意識)を強く感じました。
配付されたサマリーには「私たちが求める新しい建築は『繋ぐ建築』である」とあります。
おぼろげながら自意識を再認識した翌日、このテーマでのプレゼンを伺う事に驚きを感じてしまいます。
そして、「繋ぐ」という非物理的な行為を含むテーマを建築という物理的な装置を主体として解決を試みる(これは建築という立場では当然の事なのかも知れませんが)ことにも大いに共感しました。
それは「間」が、それだけで取り出して語る事が出来ないことと共通するからですね。
・・うーん、、昨日から判りづらい言い回しばかりですねぇ。
詳細を後日あらためてレポートしたいと思います。
私の住む地域は山坂の多い木造密集地域で、その良さを生かしながら問題点を解決するという課題設定を通して「社会環境単位」を追求するテーマです。今回、地域住民ということでその機会を得ました。
資料にも発言にも「公共」という言葉は出てきませんが、これまでの建築による分断の結果の遺物を公共に益するものに変換する、という視点(問題意識)を強く感じました。
配付されたサマリーには「私たちが求める新しい建築は『繋ぐ建築』である」とあります。
おぼろげながら自意識を再認識した翌日、このテーマでのプレゼンを伺う事に驚きを感じてしまいます。
そして、「繋ぐ」という非物理的な行為を含むテーマを建築という物理的な装置を主体として解決を試みる(これは建築という立場では当然の事なのかも知れませんが)ことにも大いに共感しました。
それは「間」が、それだけで取り出して語る事が出来ないことと共通するからですね。
・・うーん、、昨日から判りづらい言い回しばかりですねぇ。
詳細を後日あらためてレポートしたいと思います。
「フェア」な人々 ― 2012年07月10日 23:13
日本の戦争責任を問うた東京裁判で、唯一無罪判定を下した判事がいました。インド人のパールと言う方です。
戦争に勝った側の都合で裁くことは一方的であり、戦勝国に罪がないのであれば敗戦国にもない、、といった論だったかと思います。(間違いがあれば都度訂正いたします)
これはかの国の「フェア」という国民性なのだそうです。少し前、インドに公式な立場で往来されている方から伺いました。驚きとともに納得の行く場面が幾つか思い浮かびました。
例えばより重要なことがあると、その前からの約束でも平気で反古にします。この場合の重要さとはより多くの価値があるとか公共性があるとか、普遍的な価値観においての重要さです。
長いものにはまかれろ式の、狭い世界での誠実さからすると不誠実に見えますが、これは相手によって態度を変えないという意味で「フェア」なんですね。
歴史を詳しく存じ上げませんが、(私たちが理解しやすい)主従が同じ地縁関係の中で育まれた価値観とはまた別の、どの様な仕組みが働いたのでしょう。気になっています。
戦争に勝った側の都合で裁くことは一方的であり、戦勝国に罪がないのであれば敗戦国にもない、、といった論だったかと思います。(間違いがあれば都度訂正いたします)
これはかの国の「フェア」という国民性なのだそうです。少し前、インドに公式な立場で往来されている方から伺いました。驚きとともに納得の行く場面が幾つか思い浮かびました。
例えばより重要なことがあると、その前からの約束でも平気で反古にします。この場合の重要さとはより多くの価値があるとか公共性があるとか、普遍的な価値観においての重要さです。
長いものにはまかれろ式の、狭い世界での誠実さからすると不誠実に見えますが、これは相手によって態度を変えないという意味で「フェア」なんですね。
歴史を詳しく存じ上げませんが、(私たちが理解しやすい)主従が同じ地縁関係の中で育まれた価値観とはまた別の、どの様な仕組みが働いたのでしょう。気になっています。
古い電卓 olivetti LOGOS 82 ― 2012年06月01日 23:59
先日修理したタイプライターがolivettiでしたが、今使っている電卓もolivettiでしたのでこちらもご紹介します。
チルトティスプレーが特徴的です。その横の一見無駄なウイング部分も実に持ちやすくていいんですよ。キーも大きくて実用的です。
これと以前紹介したカシオを日ごとに気分に合わせて使っています。どちらもすて難いです。
直す楽しみ ― 2012年05月25日 23:52
今日、秋葉原で見つけたタイプライター専門店に「Olivetti 112」の修理を依頼しました。112は一世を風靡したオリベッティらしく、真っ赤な色と洗練されたシンプルなスタイルのタイプライターです。(写真でご紹介しようと思い検索しましたが、あまり情報がない様です)
対応してくれた方は「直りますよ」と即答。壊れた症状から、仕組みと故障ヶ所、どのように直すのかなど詳しく教えてくれました。
古いタイプライターの山の中、全員白髪のおじ様でビシッと決めて背筋を伸ばしていまして、、こういうのいいですねぇ。
気持よく依頼して、預ける時の安心感、高揚感が素晴らしかったです。
ひかり事務機というお店、検索したら下記の記事を見つけました。
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1299748574564.html
一昨日「修理の時代」と書きましたが、愛着のあるものを直すと言う仕事、素敵な事だと再認識しています。
対応してくれた方は「直りますよ」と即答。壊れた症状から、仕組みと故障ヶ所、どのように直すのかなど詳しく教えてくれました。
古いタイプライターの山の中、全員白髪のおじ様でビシッと決めて背筋を伸ばしていまして、、こういうのいいですねぇ。
気持よく依頼して、預ける時の安心感、高揚感が素晴らしかったです。
ひかり事務機というお店、検索したら下記の記事を見つけました。
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1299748574564.html
一昨日「修理の時代」と書きましたが、愛着のあるものを直すと言う仕事、素敵な事だと再認識しています。
再会 写真家 Kuni Takahashi ― 2012年03月05日 23:59
先週末、29年ぶりに再会した高校時代の知人たちは皆、それぞれの分野で第一線にいました。情熱大陸に出てたりアポロシアターに立ってたり、、みんな凄いなぁ。
その中の一人、高橋くんはいわゆる戦場カメラマンで、仙台出身ということもあり、東北の被災地の取材を続けています。
訊けば、同じ戦場カメラマンでの沢田教一さんに憧れて渡米、この道に入ったそう。奇遇にも私は二十歳の頃、澤田さんの奥様のお話を伺う機会があり、その抱えていらした深い苦悩に若い私は少なからず影響を受けたのでした。
話は飛びますが、1年前の震災で、NHKのニュースをUSTで放送した中学生がいました。またそれをNHKの社員が独断(自身の責任として)でツイッターで広報しました。著作権法違反ではありますが、追認され、民放各局も追従しました。その勇気と知恵と行動力は称賛に値したと思います。
正しい目的に対して有効な手段があればどんどんやるべきだ、、。上の例だけでなく、リッツやザッポスの様な愛される企業の姿としても、この様な心構えを持った社員は歓迎されています。これからの世の中は、もっとこの様な場面があらわれて来るでしょうね。
そこでふと、立ち止まるのが戦場と言う空間です。そこに立った事はありませんので何とも言えないのですが、私にとって「正しい事をせよ」と思ったとして、一兵隊として戦争を放棄するのだろうか、、という素朴な疑問が湧きます。
それが戦争だ、それが世の中だ、それが会社だ。
この引き裂かれそうな断定に「いや待てよ」と声を上げさせる写真こそ、彼らの真骨頂でしょう。
予科練(特攻隊の養成部隊)だった父の話によれば、そこは「生きる事が正義」だと。
高橋くん、戦場に行っても絶対死なないで帰ってきて下さいよ!
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