GREEN CANAL:デメリットが育む未来 ― 2024年03月15日 10:08
1:車の性能を引き出せない
自動車に最適化されたアスファルトと比して、圧倒的にスピードが出せず、止まりにくい路面でしょう。
2:インフラに使用するパイプのスペースが限られる
比較的不安定で浅い層に狭められるインフラのパイプは、容量は限られジョイント構造の構築も難しそうです。
3:表面の植物の管理が複雑
天然(もしくは人工的に作出された植物)は、枯れやすい、繁茂しやすい、害虫の温床になるなど、脆弱で管理の難しいものになる。
1:より優しく
クルマは全方位に優しく、低負荷になる。
2:オフグリッド
建築はオフグリッドに移行し、インフラへの依存を減らす。(独立性を増す。)
3:代替手段
自動車以外のパーソナルモビリティが都市に登場する。
4:知の集約
都市の植物を育て、維持するための知識が集約され、さまざまな方法で利用されるようになる。
GREEN CANAL:東京の場合 ― 2024年03月13日 17:40
「GREEN CANAL」、東京の場合のお話です。(二回目/全三回)
道路総延長 11,968km
道路比率 16.5%
道路面積 103.4km2
都市化の影響
全世界では+0.6℃(*3)
日射熱取得量の20%に達する。(24W/m2)*3
冬の乾燥度100年間での数字
1:「猛烈な雨」1.7倍
30年間での数字(*4)
1993年以前と1994年以降の平均(*5)
*1 東京都建設局 2018年
1:保水空間は10倍
618万m3の増加(*6)
都の雨水貯留施設計59.9万m3の10倍の容量(*7)
2:オープンな緑地は9倍
+10.3 km2
皇居の9倍に相当
*6 保水層の深さ2m、保水率30%と仮定。
*7 東京都大雨対策の基本方針(2013年改訂版)
GREEN CANAL:美しく、安全で、人々のオアシスになる ― 2024年03月11日 10:49
大人になってから、ヴェネツィアや蘇州など水路のある美しい都市を訪れ、人々が水路をいかに愛しているかを目の当たりにした時、子供の頃の思い出が蘇りました。私が大好きだった道路が、この水路のように美しく、人々の生活を支え、そばにたたずむ喜びに溢れていたら、、。そんな夢想が出発点となっています。
夏は表面を冷やし、冬は空気を加湿します。
2:洪水の抑制
急な豪雨でも短時間で浸透・保水します。
3:事故死の抑制
柔らかい表面が転倒事故の衝撃を和らげます。
4:液状化被害を軽減
地震による液状化を抑制し、インフラや路面への被害を最小限に抑えます。
杭式地盤補強などで地盤を強化し、さらに布基礎を設けるなど。
○水が多い
保水層を拡大、水路化するなど。
○乾燥している
インフラを利用して給水システムを設置するなど。
○地表植物が生い茂る
人工芝の採用など。
環境への期待値:転べる道路 ― 2024年03月08日 10:47
環境への期待値:家の性能 ― 2024年03月06日 18:25
デザインは再び ― 2016年02月11日 09:32
この概念を広く提唱し成功事例を積み重ねているデザインファームに「IDEO」があります。
そのCEOでありデザインシンキングのパイオニアのTim Brownのスピーチを拝聴しましょう。
小さな物だけにフォーカスするのではなく、大きな問題にアプローチして課題を明確にし、オープンなチームでプロトタイプを作り、素早く検証していく。
プロセスはデザインそのものです。しかし「問いかけ」を文化的な背景まで掘り下げることで、解決策の選択肢を拡げ、複雑な問題をトータルに解決する手段を導いていますね。
ここで重要なのは最初の「問いかけ」です。問いが正しければ解もまた有益である、ということですね。
そして手段としての「プロトタイピング」が、いかに効率的で効果的か、も示されています。この点、重ねて強調しておきたいと思います。「プロトタイピング」なきデザインはデザインではない!のです(笑)
ところで私は今「 ダメマシンクリニック 」に注力しています。上でご紹介した「デザインシンキング」とは真逆の、非常に小さな、ささいなデザイン上の誤り(しかし利用者にとっては非常にやっかいな誤謬)を補完する活動です。
水の入った袋に例えて見ますと、今あちこちに穴が開き、ここかしこに水が流れ出している状況が今の状況です。この穴を塞ごうとしてマシンはデザインされますが、別の所から水が溢れ出し、その一つ一つを現場で凌いでいるのが「テプラ」をはじめとする表示たちですね。
一方で「デザインシンキング」における正しい問いかけとは、この「水の袋を見つけ出す」ことです。穴の塞ぎ方のデザインではなく、水の漏れない袋をデザインすると言えるでしょうか。
私自身はこの「水の漏れない袋のデザイン」を志向してきましたが、それを提起する間にも水が漏れ続けている、、であれば、これを少しでも効率良く行って頂くにはどうしたらよいか、、そう考えて「ダメマシンクリニック」を開設しました。現場にいる方の一助になればこれ以上の喜びはありません。
今の世の中にあるマシンたちが、単体で、もしくはもっと小さな単位でデザインされ、結果的に「ダメ出し」されている状況はいずれ改善されて欲しいですね。機会があれば私も是非その仕事、「水の漏れない袋のデザイン」に携わりたいと思います。
チョイモビ雑感 車両編 ― 2014年04月11日 13:21

運転席左の窓枠(Aピラー)にスマホホルダーがあります。
これはスマホでのチェックインを前提としていることもあり、ナビ代わりの使用が提案されていました。(私は地元を近距離利用なので使ったことはありませんが・・)

左側にウィンカー、ライト、クラクションがあります。
ちょっと変わった所でクラクションとは別に、車の存在を告知するための音を発生させるスイッチがあります。エンジン音が無いので搭載されたものと思います。
それぞれに以下のような音が着けられています。
これはルノーだからなのか、この車だからなのかは確かめていませんが、ちょっとコミカルでノイジーな印象を持ちました。車のサイズ感からの想起かもしれませんね。
さて、次回はバネル周りと「チェックイン/チェックアウト」をご紹介します。
あらためまして、、大変ご無沙汰してしまいました。更新が滞ったまま気がつけば2ヶ月が過ぎておりましたが、皆さまには益々ご盛栄のことと拝しております。
この間に大雪が降り、年度末があり、消費税が上がり、桜があったのですね。。
私どもの方も、少しづつではありますが相変わらず忙しくさせて頂き、前進したテーマもございました。
そちらは近々、ご報告致します。よろしくお願いします!
チョイモビ雑感 登録編 ― 2014年02月10日 23:56
チョイモビは、横浜と日産が2013年10月11日から行っている小型自動車の実証実験です。丁度4ヶ月がたった所ですので、利用を通じて感じた所、改善して欲しい所などをまとめて見たいと思います。
まずは利用開始までのおさらいです。
日産本社にて。
公式サイトのサービス開始時のキャプチャ。
利用するには登録と1時間程度の講習の受講が必要です。登録はサイトの中ほど、ご利用ガイドに従って申し込みできました。
申し込みには「スマートフォンまたは携帯電話」「運転免許証」「クレジットカード」が必要です。ちょっと敷き居が高いなぁ。
登録の途中の画面。運転免許書を写してアップロード。「本籍を隠す」ボタンを押すと黒い帯が入ります。ものものしいですね。
この後引続き「講習の予約」をして当日を待ちます。
日産本社にて講習。まずは概要の説明と注意など。
次に実車の講習。
実際に周囲を運転、アンケートに答えて講習終了です。
講習時に発行されるICカード。
利用時にはこれが必要です。
登録申し込みから一週間ほどで利用可能になりました。ふぅ。
登録と利用開始は恐らくもっと簡便化できるはずですが、たった50台(市の人口は370万人、対象地域の西区中区で24万人)でのスタートを考えますと、ハードルは高い方がよかったのでしょうね。(1月から会場で当日受付も出来るようになりました。)
とはいえ「実証実験だから」というエクスキューズでは済まない不便さを多々感じております。(続きます)
eone THE BRADLEY TIMEPIECE ― 2014年01月27日 11:15
「空気が作れる人」になろう ― 2014年01月14日 22:42
だけど、「空気」をよむだけでも壊しても前に進まないなぁ、という状況も多いのかな、なんて思います。
そもそも空気と呼ばれるものは、そこに参加する方々の共通認識(=「個別の前提を積み上げた文脈」)と、それに合わせた方が良いという風潮(=「同調圧力」)に分けられそうですが、文脈を読んだ上で同調しない、という振る舞いがあってもよさそうですよね。
そこで、ご相談です。空気を読んで下さる方はたくさんいらっしゃるので、私たちはその空気を作ったらいかがでしょう。
結果的にそれまでの空気を壊すことになると思いますが、新鮮な空気は気分を変え、新たな息吹となってくれるに違いありません。
デザインとは、既存のモノをくささずに新しいモノを提案することを得意とするわけですから、「空気を作りたくなった」方は、こっそりご相談下さいませ。
(宣伝になってしまいました・笑)
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