涙目のおにぎり2024年10月28日 16:48

みなさまこんにちは^^

ファミマがこんな実験を始めました。


廃棄がせまったおにぎりに「たすけてください」と訴える涙目のおにぎりのシールを貼って、どの程度の訴求ができるか試すそうです。食品ロス対策ですね。

販売の現場で、イラストや写真の顔を付けてメッセージを伝える手法はすっかり定番*ですから、これも一定の効果がありそう。結果が気になります。
(*例えば農家さんの写真わつけて「私が作りました」というのはある時流行って定着しました。)

人の認知を探る研究では、目を開けたばかりの新生児(生後一週間程度)でも、顔を認識すること、点や線などが逆三角形に並ぶと顔に見えてしまう現象(シミュラクラ現象)も赤ん坊のころから備わることが分かっています。
私たちのパターン認識能力の最上位に「顔」があるのでしょうね。

自動車も前面を「顔」と呼びますが、色々なデザインの分野で「顔」と呼ばれる対象物があります。その全てが「ユーザーの解像度が高い」ことが特徴です。(よく見られている、という意味ですね)
貴社の製品の顔はいかがですか?顔作り、デザインの腕の見せ所です。

写研フォント!2024年10月09日 18:46

みなさまこんにちは^^

いよいよ写研のフォントがデジタル環境で使えるようになります!(2025/10/15より)
ナールとゴナには頭が上がらないベテランデザイナーは沢山いらっしゃいますでしょ?私もです。
写研とモリサワがたもとを分けてから再び合流するまでには随分と長い時間がかかりましたが、これからは一緒です。関係者の皆さまのご尽力に感謝を申し上げます。

写研フォントってなに? 知って使えばもっと楽しい書体の背景

CREA WEB 掲載のお知らせ2024年10月04日 10:24

みなさまこんにちは^^

ミチクサオーバル、今度はCREAのウェブサイトに載せて頂きました!

CREA WEB


オーバルのインテリアとの組み合わせの楽しさが注目を集めまして、メディアの皆さまにもご好評です。ぜひ実物を手に取って見てください!

ミチクサはこちらからお求めくださいませ→オンラインショップ

雑誌「子供の科学」の100周年記念のインタビューに参加させて頂きました!2024年09月30日 10:49

みなさまこんにちは^^

雑誌「子供の科学」がなんと100周年を迎えられました。
このような硬派(!)な雑誌が現在も読者を獲得して存続するという事実は、幅広い世代に希望をもたらすでしょう。

さらになんと!
その記念インタビューに、ノーベル賞受賞者と並んで掲載して頂きました。これを僥倖といわずして何といいましょう。

子供の科学 100周年記念 寄稿


子供向け科学雑誌は、私のモノづくりの原点にずっと寄り添ってくれていました。
あせらためて感謝とお祝いを申し上げます!

AXIS Web 掲載のご紹介2024年09月25日 10:46

みなさまこんにちは^^

AXIS webで「ミチクサ オーバル」が紹介されています。

AXIS Web

デザイナー・河野史明が手がけた道端の野花を生ける小さな花器「ミチクサ」

"デザイナー・河野史明が手がけた"って凄い大御所感(笑
あり難いです。

本日オープンする「KONCENT 渋谷スクランブルスクエア店」にも並びます。
ぜひお手にとってみてください!
(その他ショップ・ネットでも発売中です)

MICHI-KUSA Oval ミチクサオーバル、発売開始しました!2024年09月06日 10:28

MICHI-KUSA Oval ミチクサオーバル
ご好評頂いた発表から3ヶ月、いよいよ発売です!
(ご購入はこちら)

MICHI-KUSA Oval ミチクサオーバル

スタンダードなミチクサは、「道端の小さな花をいける楽しみ」をそのまま素直に表していて、一輪から場所を選ばず飾れる全正面の花器です。
オーバルはもっと狭い場所、限られた空間にすっと収まり、その空間を彩る花期になりました。
スタンダードを誰にでも好かれる優しいお姉さんとすれば、オーバルはおしゃれな弟くん。
姉弟ともどもよろしくお願いします!

世界モデルと身体性2024年08月30日 10:15

みなさまこんにちは^^

頻繁にAIについて話題にしております。
専門家ではないのですが、新しい技術についての興味と好奇心、それから「もしかしたらデザインに必要かもしれない・・・」という心配(?)から、理解度が浅いまま書いていることを自覚しつつ失礼いたします。

先週、AIについて2つの記事が目に止まりましたのでご紹介します。



ひとつめは、センサーのない犬型ロボットが上手く移動出来るようAIで学習させる話です。バーチャル空間で4096台のロボットを2万世代訓練して、それをリアルに転用させる技術(「異世界転生」と呼んでいます)の紹介で、ポイントはAIが身体を持たないことを補完できる、ということ。知能の身体性についての話は面白いです。

ふたつめは、会話型AIも身体を含めた物理空間(「世界モデル」と呼んでいます)を持っていないので、そこが全然だめだし、だからこそ伸び代があるという話です。

どちらも「AIと物理空間とを繋げる話」で、ここが次のトレンド、ということなのでしょう。
動画でも言及されていますが、自動運転のような高度な空間認知と運動神経を要する作業のAIは、これからが本番ということなのでしょうね。(そういえばドローンが目標物手前のビルが関知出来ず追突したニュースがつい先日もありました。)

機械が自身の身体性を認知し、物理空間で知能をアップデートするようになったらそれはもう生き物に、少なくとも外観上は生物と区別がつかなくなるかもしれませんね。

「104」の終わりに2024年08月05日 18:37

みなさまこんにちは^^

先月、NTTが電話番号案内サービスの「104」を再来年の3月に終了する、というニュースがありました。今の30代以下の方はほとんど、「104」自体を知らないらしい、という話も付随していました。


(まだサービスされてたんだ)というのが正直な感想で、終了も再来年の3月と余裕をもった公表で、このサービスが必須だった頃の時間感覚を思い出したりもしました。

ふと、数少ない利用者さんへはどんな代替案を用意されてるのかな、と一瞬思いましたけれど、普通にインターネット検索ですか。

・・ん?あれ?インターネット検索では、個人の電話番号は難しいですよね。

そうか、104サービスの終わりとは、アナログサービスの終了なのではなく、「個人の電話番号を探す」という行為自体が終わったのだ、、と思い直しました。

そう言えば初期のカーナビは「電話番号検索」が便利だったんです。電話番号が公開情報であったこと、電話番号が住所と結びついていることが効いてたんですよね。ここにも時代を感じます。

今の連絡手段は、各種SNSで特定の個人、さらに細かく設定された「アカウント」へという時代です。そんな時代には、もしかしたら地理情報(GPS等)と結びついた特定番号が登場する(している)のかもしれない、、と思いました。

デジタル庁のプロンプト集が評判2024年07月12日 10:13

AIを活用されてらっしゃるみなさまこんにちは^^

5月に発表されたデジタル庁のプロンプト集の評判が良くあちこちで紹介されています。検索すると記事やブログの方が先に出てしまうので、こちらにメモしておきます。

「投稿プロンプト一覧」(これが評判になっているサンプルで、クリックするとCSVデータがダウンロードされます。)


デジタル庁が上記を紹介したブログ

20240510_resources_ai_prompts

話とびますが、最近は動画にも文字が増えてるように感じまして、(結局文字に回帰するのかな)と思うようになりました。文字情報を自身で咀嚼して受け取る方が好みの方にとっては、動画がまどろっこしいという感覚があるようです。(1.75倍速で視聴、というのはタイパとは別に、このような嗜好もありそうです。)
AIが参照する文字情報が自己回帰してあふれ出すのは嫌ですが、文字情報とのつきあいは今後も大切で、そのためのAI使用技術は必須になるのでしょうね。

NHKニュース「排除?「仕切りのあるベンチ」を考える」202406272024年07月05日 10:56

ダメマシンクリニックのファンの皆さまこんにちは!

先日NHKのニュースで、仕切りのあるベンチについてのレポートがありました。以下要約です。

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WEBニュース「排除?「仕切りのあるベンチ」を考える」
2024年6月27日 18時40分 NHK 福岡
NHK「排除?「仕切りのあるベンチ」を考える」

福岡市の公共ベンチには、ホームレスの排除を目的とする仕切りが設置されています。この仕切りは、特許庁の記録によると、30年前に登録された実用新案であり、ベッド代わりに使用できないように設計されています。
市民の意見はさまざまです。一部の市民は、仕切りがホームレスの利用を防ぐ意図があるとして批判的ですが、他の市民は高齢者が立ち上がりやすくなると支持しています。また、福岡市はこれが高齢者や障がい者のためであり、ホームレス排除のためではないと説明しています。この問題は引き続き議論が必要とされています。
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今回、興味深く感じたのは、多くの方がこのベンチの意図を知らない、気付かないということです。もともと排除の意図をもって「横にはなれない姿」となったのにも関わらず、この「悪意」をすっぽり見落とす事が出来る。これは公共空間のデザインについて、前提を見直さなければならないかもしれない、、。そんな事を感じたニュースでした。
dmc.
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「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.