体験化で素早く 言語化で深く2009年11月12日 23:37

ある先生は、子供に円周率を教えるのに図で描いて教えるのではなく、茶筒に紐を巻いて見せるそうです。その紐の長さが茶筒のどこの長さと、どのような関係にあるか、子供達はすぐに理解出来るそうです。
「百聞は一見に如かず」ですものね、目に見えるという事は素早く伝わって行きます。
面白いのは同じ「目に見える」でも、図示と茶筒では結果が異なると言う事です。体で感じる事に意味があるのでしょう。

アイデアを比較したり目標のイメージを共有したりと、デザインだけでなく、開発において視覚化の役割はとても大きいです。
そのプロセスにおいては「体に感じる事」も含めた視覚化、つまり体験化を通すことで、素早く考えを進めることが出来ます。

一方で、もの事を正確に伝えたり、意味を与えたり、目的を示唆したり、、言語化の役割はとても重要です。これは意外と忘れられがちなことでもあります。

体験化と言語化等と硬い表現になってしまいましたが、絵にして名前を付ける、プロトタイプを作ってコンセプトを立てる、ということです。
どちらかに片寄る事の危うさを忘れては行けないでしょう。

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