防災スピーカー2011年11月08日 23:59

防災スピーカー
震災で避難を呼びかける映像が思い出される方も多いと思いますが、地方の比較的狭い地域ではよく見かける「防災スピーカー」、横浜市内にもあると伺って拝見して参りました。

町内が谷あいを囲む様になっていることから、一つのスピーカーで音が届く様にその谷の底に設置されたとの事。普段は時報チャイム、お祭りなどの連絡、火事等災害の連絡に使われているそうです。チャイムを出勤の合図にされる方もいるそうで、定着している事が伺われますね。

昭和58年の設置時は平屋が多かったそうですが、今は三階建てが増え、スピーカーの設置高度があわなくなってきているそうです。また生活時間の多様化も運用上の難しさを増しているようです。
私の地元でも区役所に設置されていましたが、人口密集と生活時間の多様化に伴い廃止されました。
都市部で「一斉放送」が歓迎されないのは様々な場面で想像出来ますね。

では、「地域一斉放送」が機能している状況における「防災スピーカー」に替わるものは、都市部ではもういらないのでしょうかねしら?

移動範囲が大きく、機密性の高い住宅に住み、生活時間が多様化している状況で、「その瞬間」に一斉にリーチ出来る方法、、。
SNSにお詳しい方なら何か色々とイメージされたのではないでしょうか?
このような社会的課題へのソリューションがこれからもっともっと重要になると思っています。
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.