甲斐の猿橋 ― 2012年01月26日 13:32
百蔵山の帰り、すぐそばに架かる猿橋に寄りました。
「日本三奇橋」という銘の看板がかかっています。一見、安直な宣伝文句のようですが、江戸時代から伝わる呼び名です。
広重も浮世絵にしたと言う猿橋は甲州街道の要所にあり、言い伝えでは7世紀から、鎌倉時代には記録も残るそうです。
岩に穿った穴から梁を出し、その上にまた梁をせり出させてかける刎橋(はね橋)という構造が特徴です。Wikipediaによれば、現存するのは猿橋だけとのこと。
梁に屋根をかけ、腐食から守っていますね。重要な建築物であり大切にされてきたことが伺えます。
今は日とが歩くだけですが、往時は馬や籠も通ったのでしょう。
両岸は切り立った崖、水面からは31mです。
下流側には水路と国道、上流側にも鉄橋が架かっています。この川を越える事の重要さがここにも表れていますね。
甲州街道を車で通ればあっという間に過ぎ去ってしまう所にありますが、歴史がお好きな方ならこの小さな橋のたもとに立ち、往来を想像するのも楽しいでしょうね。
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