異次元カーブ スカイツリーを見上げる2012年09月14日 23:36

見上げたスカイツリー
昨日ある会合があり、その帰り道に夜のスカイツリーを案内して頂きました。

川を挟んだ目の前に建っているのに、何故か存在感の希薄さを感じてしまいます。これはツリーの形状が普段見慣れない「歪み」を持っていて、経験的に「この様に高いものは足下がしっかりしている」という思い込みにそぐわないからかも知れません。

その歪みとは、ツリーの断面形状の事です。
ツリーの最底面部の断面は三角形で、上に行くに従って丸くなり、展望台直下では真円になるようにデザインされています。この変化によって、写真では右手前の下方が凹んで見えたり、左端の太い稜線がねじれて見えているのですね。
また、遠近法を打ち消す効果もあるようで、東京タワーより高いはずの展望台があまり高く感じません。
本当に不思議な形ですねぇ。。「建つもの」より「飛んで行くもの」を感じさせる異次元を繋ぐカーブの様です。

ずっと眺めているとくらくらするのですが(笑)、もっと細く出来たと言う高い技術で造られた非常に繊細で特異な形状を、角度によって変わる歪みや遠近感を確かめながら、あちこちから眺めるのが楽しいですね。

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