体験価値・感性価値2024年07月19日 10:56

感性に刺さるデザインがお好きな皆さまこんにちは^^

感性とデザイン、アートについての話題を続けています。抽象的でもやっとした物言いになっている気がしまして、ちょっと目先を変えて市場で起こっていることをみてみます。

コロナ禍で市場が成長したものに「コーヒー」がありました。



在宅がきっかけでコーヒーにはまった方、お近くにいらっしゃいませんか?私の周囲には複数いらっしゃいます。
興味深いのはみなさん、自分で淹れるハンドドリップの道具を揃えられたことでした。そのうちの1人はエスプレッソマシンもあつらえました。簡単に美味しくできるコーヒーメーカーではなく、手間がかかる方に魅力を感じられたのですね。
私もコーヒーが好きですが、忙しいとインスタントコーヒーを飲むこともあります。しかし、強制的にブレイクした方が良いなと思った時はハンドドリップで淹れます。手と感覚を使って淹れる行為が、脳や身体をリフレッシュしてくれるのですね。

体験価値・感性価値
商品開発において、便利であることよりも優先するものがある、というのはとても大事な視点です。コーヒーの場合、「コーヒーを淹れる」という体験価値、また「コーヒーを淹れる時に使われる視覚、聴覚、嗅覚」という感性価値が、便益(便利さの価値)を上回る場合がしばしばある、ということだと思います。

先日の、「デザインはもう感性の領域まで来ている」というコメントは、この点を指しているのかもしれません。便利にするだけのデザインが市場では戦えなくなっていて、体験価値、感性価値を高めて行く必要がある、と読み解くと腑に落ちます。

ちなみに「わざわざ行うことの良さ」を「不便益(ふべんえき)」と言うそうです。それはまた後日に。

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