万博行きます2025年01月27日 18:05

万博チケット
みなさまこんにちは^^

関西万博のチケット、買っちゃいました。

何かと批判の多い今回の万博ですが、大屋根を筆頭に若い作り手の凝った建築がまとめて見られるのは、とても良い機会だなと思います。

それから、自国優先主義が支持されるようになり、DEIプログラム(多様性、公平性、包括性に配慮した企業活動)が廃止されるという、「万博」の理念に反する世界的な状況の変化の、まさに真っ最中に日本で行う万博、かなり気になります。
たとえそれが、例えばですけれど、「欺瞞」というようなものに満ちたものであっても、現状の先を見つめる視点、ビジョンを掲げようとする「本気」に出合えることを期待しております。


この不人気のままなら気持ちよく見られるかも、、なんて卑しい考えも頭をかすめましたが(苦笑)、始まればやはり盛り上がるでしょう。

しかし通期パスでも三万円。これはテーマパークの価格よりかなり安いです。おすすめです。

「好き」と「強み」2024年10月23日 10:40

みなさまこんにちは^^

プレイヤーとしての「好き」は、自分に向いているものを探すのに役立ちますよ、というお話をしました。
・・ですが。
凄い人がもっとダイレクトに「強みの見つけ方」というお話をされています。私がぼんやりと言いたかったことを何億倍の説得力でずばっとおっしゃっています。こちらを読んで頂くのがいいですね^^;

>「あなたの強みは必ず好きなことの中にあります。ここまでの成功は、あなたの強みによってもたらされてきたのです。さらにそれはこれからの人生でも続く。会社が給料を払っているのは、あなたが人知れず弱点克服のために費やしている努力ではありません。会社がお金を払っているのは、あなたの生み出す業績であり、その業績はあなたの強みから生まれるのです。キャリアで成功したいなら“強み”をもっと磨け! すべては強みを認識することから始まるのです」(森岡氏)。

強みを見つけるための「好き探し」。
仕事で悩んだら(悩む前にでも)やるべし、ですね。

種を抱えて歩く ウェットティッシュホルダー2024年10月02日 10:10

みなさまこんにちは^^

生活の中で(おや、これは、、)と思ったり感じたことがデザインの種になることが多いのですね。だから生活はとっても大事。絵に描いたようなきれいな暮らしでもいいですし、矛盾とエクスキューズに満ちた凌ぎでもいいです。本当の生活がそこにあれば。

私は生活の中で拾い集めた「種」を心にいくつも抱えながら雑貨店を回るのが好きです。(この課題は市場では価値がないのかな)とか(あ、やられた!)とかぶつぶつ言いながらニヤニヤしています。(怪

数カ月前、そんなウインドーショッピングの途中で素敵なデザインに出会いました。

サラサデザイン ウェットティッシュホルダー


ウェットティッシュのケースの種とアイデアがあったんですが、サラサデザインのものをしばらく使って見て、私のアイデアはお蔵入りになりました。お蔵入りは残念ですけれど、種の芽吹く姿が見られました。これはこれで楽しいことです。

最近はリアル店舗が減ってきまして、こういう機会が貴重になっています。

「型」と「文化」もしくは「カルチャー」2024年08月14日 17:07

みなさまこんにちは^^

芸人さんの話から「型」を学ぶ有用さについてお話ししました。ここで芸人、芸能に話を戻しましょう。

私の趣味のひとつに「高校演劇」があります。年に一度程度の観劇ペースですので、ほぼ全員知らない方たち*が作っています。そうしますと、舞台の上での出来事を予断なく観ることができます。つまり、芝居、脚本、大道具、音響などなど、それぞれの良しあしが見えやすいのです。そういう状態で観ても、完成度が高くなくても惹きつけられる、という経験を何度もしました。

完成度とは別の魅力として実際に経験したのは、、

1脚本が素晴らしく、芝居がいまいちでも、最後まで面白かった。

2際立つ演者の芝居で、凡庸になりがちな話を特別なものに感じた。

3集団のエネルギーや世界観が、作品を超えた迫ってきた。

大きくは上の三つに集約されます。

1は脚本の力です。
物語、世界観、メッセージ、、いろいろとありますが、「筆の力」ってやつですね。

2は演者の力量です。
時々すごい高校生がいます。ご本人のキャラクターと脚本との相性がいいと思うことも多いです。

3は集団の持つ力ですので、もう少し複合的です。
部員数が多く迫力がある、凝った舞台装置や衣装、音響、仕掛けで商業演劇に迫る、繰り返し描いてきたテーマで練度が高い、などなどです。そして多くは、その学校が世代を超えて継承している特徴であることが多いと見受けられます。

ここで今日のテーマ「型」「文化/カルチャー」の視点で見てみますと、1、2、3にはどれも型がありそうです。しかし「文化/カルチャー」は3をさすでしょう。
当然ですけれど、「文化/カルチャー」は集団に宿るものなのです。

1、2の型は独学で高みに行けそうですが、3は集団に入らないと体感できない。**

これ、改めて面白いなと思います。

話を芸人や芸能の世界に戻します。かの方々には「師弟」というものがありますね。弟子入りとは師匠を通じたカルチャーを持つ集団への参加、とみることもできそう。
師匠を持たない芸人さんも多いですが、それでも周囲の方々とカルチャーを形成しています。

話変わりまして、最近、技術やそれを含む文化の継承の方法として、、

誰でも簡単にわかりやすくかみ砕いたものから教えていき、最後はエキスパートになるルート。オープンで近代的な方法。

最初はマスター(師匠)に付随して説明なく下働きから始めるルート。伝統的な師弟。

のふたつを対比した時、カルチャー全体の継承と発展という視点からすると「2」の方が優れているのでは、という研究がされているそうです。
私は即座に「守破離」を思い出しました。

カルチャーを体感し型を覚えた先にあるもの。短い寿命の中で高みに至る一つの王道かもしれません。

※全国大会常連校でも、同じ生徒が二年連続で舞台に立つことはごく稀です。これは予選に二年を費やすという高校演劇独特のレギュレーションによります。

※実際には、脚本にも芝居にもカルチャーを持つ集団があるので、そこを求めれば体感できます。それがその高校の演劇部にある可能性もあるでしょう。

ベンチを置く2024年07月08日 16:15

排除アートが気になる皆さまこんにちは

前回、福岡で設置された浮浪者を排除するベンチが設置されているが、その排除の意図を感じず、逆にユニバーサルの文脈で歓迎する向きもあり意見が割れている、というニュースをご紹介しました。
デザイン的な視点で、形が人に行為を促すように機能する(アフォーダンスがある)あり方として、「悪意*」をまるっと感じない人が相当数いらっしゃる事に驚いたのでした。(*悪意=排除の意図)

一般に、人は悪意の方に敏感です。なので、何故それを見落とす事が出来るのか、ここを深堀することは意義がありそうです。

仮説1:悪意は感じるが、自分に向けられた悪意ではないので過小評価している説。

仮説2:悪意は感じるが、そこに共感しているので内心は支援している説。

仮説3:悪意は感じるが、表面上の善意(手すりに擬態)が悪意を押しとどめている説。

しかしそもそも、排除の意図を感じないのが普通なのかもしれません。
上のような邪推は、当たっている方がいたとしてもそれほど多くはないでしょう。

むしろ、「ベンチは座るもので寝たりしない」という了解が共有されて、それはとても強固なのではないか、と思います。

これ、無意識に「自分は浮浪者ではないし今後も浮浪者にはならない」「自分は病人ではないし今後病人にはならない」「自分は赤ん坊や老人ではないし今後それらの世話もしない」という自認があるから、、と見えてしまいます。これはちょっと気が重い話ですね。。

福岡では意見が割れている、ということなので今後の推移に注目したいと思います。

ところで話が飛びますが、20年ほど前のことです。自宅の前にベンチを設置したことがあります。最初は母が近所の知人と座って過ごすためでしたけれど、母がいなくなったあともドラマが沢山ありました。
徘徊老人も行倒れも不審者もそのベンチに座り、横になり、一時を過ごし、家族を待ち、救急車を呼び、去っていきました。

仕切りのあるベンチ、私にはブロイラーのケージのように見えてしまうベンチ。そこにはどんなドラマがあるのでしょう。

「NOKIA E72」で写真を撮る2024年06月05日 18:49

古いデジカメが気になってらっしゃる方々こんにちは^^

最近(2024年5月)、ロースペックのデジカメや少し前のiPhoneが「エモい」写真がとれるという事で、若い方に人気だそうです。

Z世代がハマる「古いiPhone」で撮る日常 500万画素だからこそ“映える”写真の妙味とは?

ほぉ、それではと思いまして、がさがさと探して出てきたのが「NOKIA E72」、2009年末発売(日本では未発売)、メインカメラは5MピクセルでiPhone7と同じです。*
これは2010年に入手して日本語キットをインストール、メイン機として使っていました。

E72

NOKIA_E72_sample

サンプルはトリミングして切り張り、解像度は変更なし(ここに上げるために圧縮率を変更しました。)
動く被写体は超苦手、出やすい色は派手に、苦手な色は潰れる、、という感じ。一枚撮るごとに数十秒の処理時間が必要で、「タイパ」は大分よろしくないです。
人を撮っていませんので、この写真がエモいかどうかは分からないかもです...(そもそも話題の人気機種ではないですしね)

*)iPhone7は2016年発売です。2009年当時の携帯電話内蔵カメラとしてはかなりの高スペックでした。
このころは仕事柄i-mode国産機とNOKIを色々と使っててその頃の事を色々と思いだしたりして、個人的にはエモかったです(笑

「商品どうする?」「どう売る?」2024年05月15日 18:06

デザイナーに頼む効率的なタイミングをお探しの皆さまこんばんは^^

前回は意味の創出というブランド自体のクリエイティブについてお話しました。しかしその機会はそれほどなく、また、その機会が訪れたら躊躇なく全力で取り組まねばなりません。その時のためにも、信頼出来るデザイナーを知っておく事をおすすめします。

そこで、デザイナーとの接点を持ちやすいタイミングをご紹介します。

以前、デザイナーとのかかわりの深い場面を二つご紹介しましたが、、
・製品開発とデザイン
・ブランディングとマーケティング

これは、そのままデザインが役立つ(役立たせやすい)場面と言えます。
これを平易な主体的な課題として言い換えますと、、

・商品どうする?
・商品どう売る?

です。
この悩みが出てきたらぜひデザイナーにご相談ください。どちらも得意分野です。
まずはデザイナーのクリエイティブを実感してみて下さい。信頼出来るパートナーが見つかりますように。

「VWFNDR™ファインダー」みてきました2024年04月22日 18:05

デザインとカメラのどちらもお好きな皆さまこんばんは^^

カメラのUX、UI、プロダクトを包括的にデザインしたという「VWFNDR™ファインダー

VWFNDRファインダー

VWFNDRファインダー

VWFNDRファインダー
局面ディスプレイにはデモ映像が。
画面がフラットなワークモデルもありました。スムーズではなかったけれど、「こう使いたい!」をはっきりと提示しています。触れるってすごい伝達力。

VWFNDRファインダー
奥の一段あがった所にはモック画並べてあってイメージ映像が架かっています。

VWFNDRファインダー

たまたま東京に集まった多国籍のデザイナーとエンジニアが、今のスマホのカメラは面白くないよね、デジカメもいまいちだよね、とスマホの様に扱えるカメラを作って見よう、ということで作ったそう。
資金調達まではきけなかったけど、モデル作って基盤も起こしてプログラムも書いてきちんと提示してらっしゃる。

「スマホの様に扱えるカメラ」は各メーカー意識したり挑戦していたと思うけれど、スマホと棲み分けている現状はそれなりに理由があっての事と思います。それでも、自分たちの気付きを体験を含めた形(UX・UIを含むプロダクト)にする。アプローチもアウトプットも懐かしい感じもしつつとても新鮮。やっぱり「モノ」であることの力というものがある思います。デザインのど真ん中を行く。頼もしいです。

デザイナーをうまく使う2024年04月10日 14:05

デザインで飛躍を企む皆さまこんばんは^^

前回、デザイナーには「どんな商品にするか」と「どう売るか」の二つのタイミングが頼みやすいですよ、というお話をしました。
これは、デザイナーがブランド構築に深くかかわり、従って良し悪しを大きく左右する分野そのものです。

あらためてデザイナーと依頼者(企業オーナーなど)の関わりが深いところをあげますと、、

・製品開発とデザイン
・ブランディングとマーケティング

の2分野です。それぞれの役割をみておきましょう。

製品開発とデザイン
デザイナー:製品のコンセプト、UX、形状、機能、材質、UI等を策定。
依頼者:製品を市場戦略と統合。
両者:デザイナーとオーナーは定期的なコミュニケーションにより、市場ニーズと製品コンセプトの一致を確認し、互いの視点を統合する。

ブランディングとマーケティング
デザイナー:ブランドイメージを構築。
依頼者:これを全体的なビジネス戦略に組み込む。
両者:ブランド戦略を共同で計画し、デザインとマーケティングの一貫性を保つことで、市場におけるブランドの位置づけを強化する。

上のように書きますと、やっぱり敷き居の高さが出ますね。(前々回参照
信頼出来るデザイナーを見つける事が大切だと拝します。そのためには、ひとつひとつの具体的なデザイン課題を頼んで見るのがよいでしょう。(結論がめちゃくちゃポジショントークになってますが、本当にそう思います。)

デザインするタイミング2024年04月08日 10:13

デザインを頼みたいけれどどのタイミングで頼めばいいかお悩みの皆さまこんにちは^^

前回、デザイナーに心理的ハードルがある方に、フレンドリーで頼みやすく結果を出しているデザイナーは沢山いらっしゃいますよ、タイミングを意識すればスムーズに頼めますよとお伝えしました。

デザインの頼みやすさはタイミング次第
思い返しますと、この「頼みやすさ」ってとても重要なことだと思います。まず、この「頼みやすさ」はデザイナーのキャラクターという属人的なところが大きく左右します。依頼者を萎縮させるのはもってのほかですが、気さくで気が合うだけど頼りないかもしれないですし。頼りがいと安心感と、両方感じさせるキャラクターが望まれるでしょう。

そして実は「デザインを相談するタイミング」によって頼みやすさは大きく変わってくるんです。デザイナーのキャラクターに関わらず、デザイナーなら応えられる、力を発揮出来る相談かどうか、これがデザイン相談のタイミングによるんですね。

それではどのタイミングがいいのでしょう。
ひとくちに「デザイン」といっても、商品開発から販売、廃棄に至るまでの間に沢山の「○○デザイン」があります。そこで、企業オーナー目線からみた商品開発に関わる各役割(一般的な例)をAIにリストアップしてもらいますと、、

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・市場機会の特定:市場調査と分析を行い、事業機会を特定する。
・ビジネス戦略の策定:製品の目標市場、価格設定、販売戦略を含む全体的なビジネス戦略を策定する。
・資金調達と予算管理:開発、生産、マーケティングのための資金を確保し、予算を管理する。
・製品開発の監督:デザインと開発プロセスを監督し、目標と予算に合致するか確認する。
・製造とサプライチェーンの管理:製造プロセスとサプライチェーンを管理し、コスト効率と品質を保証する。
・ブランド戦略とマーケティング:ブランド戦略を定義し、マーケティングと広告活動を計画・実施する。
・販売チャネルと流通の最適化:効率的な販売チャネルと流通ネットワークを確立する。
・顧客関係の構築と維持:顧客サポートと関係管理を通じて顧客満足とロイヤリティを高める。
・市場反応の分析と対応:市場のフィードバックを分析し、製品や戦略の改善に反映する。
・法規制とコンプライアンスの遵守:製品が関連する法規制と業界の標準に準拠していることを確認する。
・サステナビリティと倫理的責任:製品の環境への影響を考慮し、サステナブルな生産と廃棄プロセスを実施する。
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これらのプロセスは一般論であり、結果を振り返って行程を整理したものです。ですので実際の現場では様々なパターンがあり、進行も同時並行的に、また職人技的に進んでいるでしょう。(冒頭のオーナーさまも、この行程をほぼお一人で同時並行的に進められているスーパーな社長さまでした。)

「どんな商品にするか」と「どう売るか」
あらためて上のプロセスをざっくりまとめますと、、
・どの市場で行うか
・どんな商品にするか
・どう調達するか
・どう売るか
・どう守るか
の5つの分類があります。
その中で、「どんな商品にするか」と「どう売るか」、このどちらかで「デザインが必要だと判断したタイミング」で相談する事をおすすめします。
理由は二つ。
・どちらもデザインが良く効く分野。
・デザインの知見、先例が沢山ある。

どんな商品にするか
こちらは、商品がはっきりしている場合とそうでない場合があると思いますが、いずれでも問題ありません。イメージの解像度を上げて行くプロセスはデザインの得意とする所です。また、新規性がないからという理由で遠慮なさらないでください。むしろ新規性がない商品の方がデザインが効かせやすいことも多いです。
「どんな商品にするか」は、イメージの解像度に関わらず商品をデザインすべきとご判断した段階でデザイナーに相談するのがよいでしょう。

どう売るか
こちらは、一般的には商品がはっきりとした段階です。従って売り方もある程度はっきりしている事と思います。したがって「どう売るか」は、必要な施策を整えた段階でデザイナーに相談するのがよいでしょう。

事業をどうするかはオーナーさまのものです。とはいえ、課題をほぐすのもデザイナーの得意分野なので、ざっくりと(こんな商品にしたい)とか(こんなふうに売りたい)というイメージをデザイナーと共有出来たら良いですね。よい信頼関係を築ければ、デザインで解決出来る事と事業の主体者がなすべき課題を整理してくれるはずです。お試しあれ。
dmc.
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