伝統を、ちょっとだけ越えて 太田木工のかわいい寄木2013年10月31日 07:12

太田木工 寄木のコースター
寄木のコースター、ガラスの茶杯と相性ぴったりの茶托になりました。これ好きです。

箱根のお土産でおなじみの寄木細工。子供の頃の家族旅行で実演を見、綺麗な模様と不思議な細工に魅せられたことを覚えています。
お土産で鍵のない箱とキーホルダーを買い愛用しました。

それから数十年、全く変わらないものが手に入ることの凄さを感じつつ、あの魅力をもっと別な形でも伝えられたらいいなぁ、、と思っていた所で出会いました。

以前、各方面で活性化の腕を振るわれている久米繊維会長の久米さんから「よそもの・わかもの・ばかもの」という視点を教えて頂きましたが、もしかして、、と思ったらやはり他県出身で修業10年目の太田さんとおっしゃる方の作でした。
捕らわれない価値観とエネルギーを大いに発揮され、経験とともに力量を増し、やがて寄木をいい意味で変えて行くのでは、、そんなビジョンを感じております。
(大袈裟ですが、そのくらい期待してますということで)

太田木工:http://ota-mokko.com/

美しくて悲しい「BEFORE THEY PASS AWAY」2013年10月30日 07:08

Jimmy Nelson作「BEFORE THEY PASS AWAY」という大きな写真集を買いました。

BEFORE THEY PASS AWAY

BEFORE THEY PASS AWAY
欧米(ここでは主として欧州と米国を中心とした古代ローマ由来の)文化ではない、独自の文化を保った人々を撮ったものです。

彼らの美意識側からではなく、欧米式の価値観で綺麗に撮った写真に「彼らがいなくなる前に」というタイトルがつく事で、暗にその圧倒的な文化の淘汰力を感じさせます。
それがざらついた落ち着かない悲しさになっています・・。
そして、それでも美しい。
娘たちもしばし無言で見つめていました。

写真はこちらの公式サイトからどうぞ。

The Pixel Painter 98歳の天才 Hal Laskoさん2013年10月28日 07:58



もともとはタイプフェイスデザイナーでらしたそうですが、今は現役のCGアーティスト。美しくて見とれてしまいました。
(詳細は下記にてどうぞ)

紹介記事
Hal Lasko

美しい食卓2013年06月24日 23:29

タキビベイカリー
先日の+d SUMMER EXHIBITION2013 のレセプションで供された食卓が美しかったです。

「旅するパン屋」がコンセプトのタキビベイカリーさん。
美しいケータリング、いいですね。

タキビベイカリー
https://www.facebook.com/takibibakery

紹介記事:
http://fashionpost.jp/archives/16503

デザインは「問題提起、問題解決」2013年06月18日 23:50

昨日、「デザインはアートのように問題提起を」という記事が注目され、それを多くの一線の方が肯定的に言及していまして、私はそれを少し残念な気持ちで眺めていました。。

この件についてのIさんとのダイアローグ、私のコメントです。
 → http://twilog.org/fumikono/date-130617
まとめますと、、
『20年以上前には「デザインは問題提起と問題解決」という認識はあり、デザインから「問題提起のみをとり出す」ことは難しいはず。問いかけが足りないと言われると耳が痛い事は事実だが、解決を含まない問いかけはむしろしたくないと思っている。また「アートが問題提起である」という価値(認識)は近代のもので、アートかデザインかと言う陳腐なテーマで語りたくない。』
・・うーん、結構強い言葉で語っておりましたね。(苦笑)

ただ、「問題提起」がクローズアップされる状況にあって、デザインに出来る事は確かにサボってはいけないとも思います。頑張らねば。

竜宮の遣い2013年06月06日 23:39

リュウグウノツカイの泳いでいる姿を始めた捉えた映像だそうです。2011年メキシコで撮影されました。(3分30秒ころから大きく見えます。)


美しいですねぇ。。時おり発光して見える部分はライトの反射だけとも思われませんが、餌のアミでなくとも惹きつけられてしまいます。
泳ぐ姿がイラストなどで見かけるイメージとは違っていますが、縦長の魚はこの様な泳ぎ方が少なくないようですので、理に適っているのかも知れません。

紹介記事:ROV captures first-ever footage of oarfish in the wild

工場夜景2013年06月04日 07:53

先週末、川崎の京浜運河沿いに立ち並ぶ工場の夜景を、屋形船に乗って観て参りました。



いやぁ綺麗でした!
昨年感動した煙突の先端でガスを燃やして処理をする「フレアスタック」をはじめ、立ち並ぶプラントや倉庫、趣のある鶴見線の駅舎、立派なつばさ橋、遠くにきらめくみなとみらい、、と堪能しました。
この動画に写したプラントには特に惹きつけられました。「かっちょいーーっ!」と連発した音声は恥ずかしいのでピアノに差し替えております(笑)
(ちなみにこちらは東燃化学か昭和電工と思いますが、記録がなく定かではありません)

昨年に引き続き#電線クラブのSさん主催で、42名の大盛況でございました。
Sさん、ありがとうございました!

追伸:来年も開催するそうですので、ご興味のある方は是非お声をかけて下さいませ!

ドバイ24時間2013年05月30日 23:48

ロシアのカメラマンDimidさんのドバイのタイムラプスムービーです。

Dubai Timelapse from dimid on Vimeo.



超巨大でどこまでも人工的美で埋め尽くされた世界、、不思議な美しさです。

濃縮空間2013年05月16日 23:42

しゃちほこ
目黒雅叙園の「百段階段」は、建設当時の一流アーティストを集めて競わせた、往時の粋を一堂に集めたさせた空間です。イベントも活発で、今日はいけ花を観に登楼しました。

撮影禁止なのがちょっと(かなり)残念なのですが、贅を凝らした装飾の濃縮空間と一花一葉の「間」のせめぎ合い、、。この真剣勝負に勝って名声を上げた華道家もいらっしゃいましたね。
極めて日本的なモチーフを集めながら、美意識はヨーロッパの宮殿のような、不思議な空間です。これを生かすのは中々の度量が必要そうです。

かつて何方かが「京都と秋葉原が同居するのが日本」と形容しましたが、粋とは別の「ハレ」を、質量を伴って実感出来る場所だと改めて思いました。

百段階段;
http://www.megurogajoen.co.jp/hyakudankaidan/

鼠の文鎮2013年04月24日 23:23

前期か後期か失念してしまいましたが、江戸時代のものです。修行時代に先輩から頂戴しました。

鼠の文鎮
18cm、6寸弱ながら532gと結構な重さです。

鼠の文鎮
下をわざわざ削って口を尖らせています。
そこからあごをなぞって耳へ続くS字の螺旋、気持ちいいです。

鼠の文鎮
鼠のしっぽのしゃきっとする時とひょろひょろっとする時の、ふたつの表情がこの形から伝わります。さらっとした意匠ですが、凄いなぁ。

文鎮として使うにはちょっと小さいのですが、めったにとらない毛筆を使う時にはかかせない品になっています。
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.