「ウルトラライトハイキング」2012年09月26日 23:33

「ウルトラライトハイキング」
土屋智哉著「ウルトラライトハイキング」です。
ウルトラライトハイキングとはその名の通り、超軽量装備でハイキングする米国発祥のスタイルです。
私はここ数年少しづつ「ウルトラライト」というコンセプトに惹かれていっておりますが、改めて俯瞰して見たくなって求めました。

考え方として、歴史、哲学、原則、日本の流儀が述べられた後、実践としての運ぶ、泊まる、歩く、着る、食べる、飲む、気遣いが紹介されています。

起源は1954年、67歳のエマ女史(というよりおばあちゃま)が軽装で3,500kmの山道(トレイル)を単独走破するという快挙です。エマおばあちゃん凄い!
「自然との濃密な関係を築く」という、自然への姿勢が哲学としてその後の発展を支え、新素材の積極的な活用によってモノも進化してきました。

デザイナーとしてはついモノの方へ気が奪われがちなのですが、それを裏付ける哲学があったればこそ、ということが大切に語られています。

米国発祥のスタイルですが、ミニマルでシンプルで自然との一体感って、なんて日本人的感覚なのでしょう。
装備山盛りのオートキャンプ(こちらの方が米国らしくもあります)もとっても面白いのですが、厳選されたウルトラライトなモノたちと自然を味わうのにも大いに惹かれます。

ところで、私にウルトラライトを紹介してくださったKさんが、本の中で日本の牽引者の一人として筆頭で紹介されているのには本当にびっくりしました!
Kさん、改めてありがとうございます。また色々教えてください!m(__)m
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.