ダメマシンクリニック34【オフィスビルのトイレ:誤設および空間失調の疑い】2016年06月24日 12:40

こんにちは!

今年ももう半分が過ぎようとしております。
皆さま、今年の前半はいかがでしたか?

え!もう半年?

・・・と毎年思うわけですが、なかなか慣れないですねぇ。弊社は6月決算なので、そのせいかもしれません。いやそういうことにしておきましょう(笑

さて、今週のダメマシンクリニックはこちら、東京は丸の内、オフィスビルのトイレです。

ダメマシンクリニック34【オフィスビルのトイレ】

34 オフィスビルのトイレ 01
きれいに改装されたオフィスビルのトイレですが、乾燥機になにやらダメ出しが。何でしよう。

34 オフィスビルのトイレ 02
なるほど、手を乾かそうと屈むとお尻が突き出されてドアに当たる、というわけですね。前回ご紹介した様な、控えめな思いやりが表示になって表れたもののようですね。


【診断】

乾燥機の配置により改善されますので「誤設」と診断します。
また、他に設置できない空間的制約の可能性も考慮して「空間失調の疑い」を併記しておきます。


【処方】

では処方です。
まず、表示による応急処置は、現状の表示の情報を提示するタイミング、内容とも良いのでこのままがよいでしょう。
治療は空間について検討します。

処方01:治療
ドアと干渉しない位置に乾燥機を設置することが可能であればそれが良いでしょう。
しかし今回は、空間が足りず他の位置への設置が難しい場合を考慮して、「ドアを引き戸に置換する」とします。

34 オフィスビルのトイレ 03
言わずもがなですが、引き戸は狭い空間を活用する日本にはぴったりです。(そのために日本で発達したといっても良いのでしょうね)
改装時、ガラスドアは「ドアの向こうの気配がわかる」という理由で採用されたはずです。であればもう一踏み込みして引き戸を採用して頂けたら良かったですね。

なお、空間に十分余裕がある場合はドアは設置せず、アプローチを曲げて目隠しするのが一般的な方法です。こちらのビルはその空間がとれなかったため、ドアを設置したと拝されます。



ダメを憎んでマシンを憎まず。
ダメマシンクリニックからは以上です!

No.34
対象:オフィスビルのトイレ
設置場所:東京丸の内
報告者:ディーエムシー
報告日:2016.6.24
症例:誤設および空間失調の疑い
ダメ度:××(治療が望ましい)
応急処置:表示
治療方針:外科「置換」


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