GREEN CANAL:東京の場合 ― 2024年03月13日 17:40
デザインで飛躍を企むみなさまこんにちは^^
「GREEN CANAL」、東京の場合のお話です。(二回目/全三回)
「GREEN CANAL」、東京の場合のお話です。(二回目/全三回)
まず、東京23区の都市災害の現状(2020年時の確認)を。
総面積 627.57km2(*1)
道路総延長 11,968km
道路比率 16.5%
道路面積 103.4km2
都市化の影響
道路総延長 11,968km
道路比率 16.5%
道路面積 103.4km2
都市化の影響
1:気温上昇は+3.2℃
100年間での数字・夏 +2.1℃/冬 +4.2℃(*2)
全世界では+0.6℃(*3)
全世界では+0.6℃(*3)
2:人工的な熱損失は20%
日射熱取得量の20%に達する。(24W/m2)*3
日射熱取得量の20%に達する。(24W/m2)*3
3:平均相対湿度は17%減少
冬の乾燥度100年間での数字
冬の乾燥度100年間での数字
災害リスクの増大
1:「猛烈な雨」1.7倍
30年間での数字(*4)
1:「猛烈な雨」1.7倍
30年間での数字(*4)
2:熱中症による死亡者数 7倍
1993年以前と1994年以降の平均(*5)
*1 東京都建設局 2018年
1993年以前と1994年以降の平均(*5)
*1 東京都建設局 2018年
*2 気象庁 2018年(湿度は隣接都市からの類推)
*3 最近の都市ヒートアイランド研究の進展: 東京都の事例を中心に 三上武彦 2006.
*4 最近の気象現象の変化 株式会社ウェザーニューズ 2016 年 日本全体の数値
*5 環境省「熱中症環境保健マニュアル2018」 日本全体の数値
都市化と地球温暖化が相互作用して、災害リスクが増大しています。
(詳しい因果関係は今でも不明点は多いそうですが)
23区内の道路の10%を「GREEN CANAL」に置き換えた場合の試算です。
10%を「GREEN CANAL」に置き換えた場合
1:保水空間は10倍
618万m3の増加(*6)
都の雨水貯留施設計59.9万m3の10倍の容量(*7)
2:オープンな緑地は9倍
+10.3 km2
皇居の9倍に相当
*6 保水層の深さ2m、保水率30%と仮定。
*7 東京都大雨対策の基本方針(2013年改訂版)
1:保水空間は10倍
618万m3の増加(*6)
都の雨水貯留施設計59.9万m3の10倍の容量(*7)
2:オープンな緑地は9倍
+10.3 km2
皇居の9倍に相当
*6 保水層の深さ2m、保水率30%と仮定。
*7 東京都大雨対策の基本方針(2013年改訂版)
「保水力と緑地が増える」ことによる効果を試算する式は見つけられませんでしたので、どの程度の実効性があるか分かりませんが、少なくともヒートアイランド現象はかなり抑えられ、特に夏場の過ごしやすさはかなり改善されそうです。
次回(三回目)はデメリットについてです。
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