2020年の東京、2025年の私たち ノーマライゼーション2013年09月09日 23:35

2020年の人口(H24年推計)
2020年、東京五輪開催が決定しました。
既に多くの方がパラリンピックを機会に、バリアフリーな東京、世界の範たる東京をとおっしゃっています。私もそうであって欲しいと切に思います。

ここで2020年の日本を確認いたしますと、65歳以上の方が29.1%(高齢化率)、14歳以下が11.7%、です。
10人のうち3人が高齢者というのをイメージする時、地域差もありますが、いわゆる「お年寄り」が増えるというのは違いそうです。
男女とも80%以上の方が75歳までは壮麗であることが判っていますので、現在活動的な方がそのままその年齢になると考えた方が自然ですね。

一方でその5年後の2025年は、高齢化率は30.3%と僅増ですが、団塊の世代の方々がすっぽり75歳以上になります。(2025年問題)ここから、自立度が下がった人が増えて行きます。街のカフェや映画館などで、周囲には車椅子の方が必ずいらっしゃる、というような状況がうまれてきます。健常な方も様々な自立度の方も普通に混在する社会なのです。この時、自立度によって差別される事のないような状況がなければ、実質的にとても住み難い街になってしまうでしょう。このような自立度によって差別される事のない社会作りを「ノーマライゼーション」と呼ぶそうです。

ノーマライゼーションが進んだまちづくりは、パラリンピックにももちろん向いている事でしょう。2020年の東京は「ノーマライゼーション」の理想をぜひ、追いかけて頂きたいと思っています。

WIKI:ノーマライゼーション
http://ow.ly/oPBO2

自立度の変化パターン2013年09月10日 13:06

自立度の変化パターングラフ(「安心して自宅で死ぬための5つの準備」P.91より)
ここのところこの話題ばかりで恐縮ですが、年齢を重ねると自立度がどのように変化するか、というグラフです。新田國夫著「安心して自宅で死ぬための5つの準備」の91ページから転載しました。(秋山弘子先生の調査結果から)

上下が自立度、左右が年齢です。自立度の変化にはパターンがあり、比較的早い年齢(60歳代)で自立度が下がる方が10〜20%いらっしゃる一方で、75歳まで自立度が下がらない方が男女とも80%以上。多くは元気に暮らしていらっしゃいますね。特徴的な事は男性の10%が90歳を超えても自立度が下がらないこと。
全体には女性の方が長生きで、時々元気なおじいちゃんがいらっしゃる。これは周囲を見回した実感とも合致しています。

もちろん統計的な話しなのですが、60代の山を無事越えれば人生の最終盤まで少しづつ自立度を下げながら生活する事が出来る、と見てとれますね。

先日の「気持ちよく人生の坂を下るための」「ライフアドベンチャーギア」というコンセプトは、この自立度のゆっくりとした下り坂を、気持ちよく生活するためのモノという意味に他なりません。
ここ、デザインしていきましょう。

過去記事:「気持ちよく人生の坂を下る」
http://dmc.asablo.jp/blog/2013/09/02/

過去記事:ライフアドベンチャーギア(または家電)
http://dmc.asablo.jp/blog/2013/09/04/

過去記事:メメント・モリ「安心して自宅で死ぬための5つの準備」
http://dmc.asablo.jp/blog/2013/08/26/

鎌倉の花2013年09月11日 23:17

Kさんから「鎌倉広町緑地 花図鑑」を頂戴しました。

鎌倉広町緑地 花図鑑

鎌倉広町緑地 花図鑑
鎌倉広町緑地は江ノ島の北東の宅地造成を免れた緑地帯で、そこに自生または植えられた草木が集められた図鑑です。季節と色で探せるようになっていますので、散策しながら名前を知るには便利ですね。
中に「植物の名前を知る事は、大事にする事に通じます」と書かれていますが、ほんとうにそう。名前を知る力って大きいんですよね。

秋の鎌倉、美味しいものもいいですが、野原を歩くのもいいですねぇ。
dmc.
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