交換したい生き物 ― 2024年09月16日 07:31
みなさまこんにちは^^
突然ですが、「インセスト・タブー」って聞いたことあります?
日本語では「近親相姦の禁止(禁忌)」のことですって。先日はじめて知りました。
現代新書のサイトで奥野克巳氏が自著「はじめての人類学」を紹介する記事で知りました。
詳しくは原著「はじめての人類学」をご覧頂くとしまして、、
1:インセスト・タブーが単なる倫理的な規則ではなく、人類社会が発展していく上で不可欠な要素である。女性の交換という仕組みを通して、社会は互酬性、社会環境の拡大、そして平和的な秩序を維持することができたといえる。レヴィ=ストロースの理論。
2: 交換は利益や相手への配慮のためではなく、「交換する」という行為自体が社会の秩序を形成する要素である。言葉が持つ厳密なルールのように、交換にも「構造」が存在し、それが人間社会の基礎を形成している。
(Google AI Studioによる要約をさらに抜粋)
(Google AI Studioによる要約をさらに抜粋)
人は交換する生き物である。交換したいから「交換できる状態」を作り出すためにインセスト・タブーが生まれた。交換することで社会が発展した、と。ほお。
私たちは交換したい生き物なんだ、ということですね。
そしてそれは「言葉」と同じなんだ、というのも興味深いです。
余談ですが(この記事内には言及されていませんが)古代の物品がものすごいスピードで移動している事象を説明するのに「人は交換する生き物」という言い方ほどぴったりする言葉はないなと思いました。
ちなみに、私が「交換」という行為に惹かれるのは、それがUIデザイン的だからですね。それはまた後日お話しさせて頂ければ。
なお、上記記事に紹介される学説では、女性が集団の所有物として交換されること、それがあたかも必然であることのようにかかれていますので、倫理的な違和感を感じてしまうかもしれませんが、その違和感を感じること自体が「獲得してきた倫理」を見るときの助けになるでしょう。またまた余談。
「はじめての人類学」早速ポチりました。楽しみ。
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