ウォードの箱 容れ物が変える未来2012年02月22日 15:38

紅茶スパイ
先日ご紹介した「紅茶スパイ」は、中国からお茶を生きたまま盗み出すお話でした。
生きたままのお茶とはつまり種と苗ですね。その種と苗は「ウォードの箱」で運ばれました。過酷な船便で「生きたまま」運ぶためには必須の技術です。
現在「テラリウム」として売られているものの原型ですね。(市販のものは開口部が大きくて、ウォードの箱になっていないものも多いです)

密閉されたガラス瓶の中では、土と少量の水に光さえあれば植物が自給自足して生き延びる、ということが19世紀初頭、ロンドンのウォードによって発見、実証されました。
この発見の影響は絶大で、世界中の商業的価値のある植物が海を渡り、産業構造を激変させました。そのひとつが「紅茶スパイ」に詳しく紹介されています。

話は飛びますが、レコードからCDになった時、曲そのものの作り方が変わったと聞きますね。
レコードは針を下ろしてから上げるまでの間を、ひとつの世界観として表現する事が出来、聴く側もじっくりとそれを味わう以外ありませんでした。曲の途中で針を上げ下げするなんて野蛮きわまりなかったのですから。
しかしCDならすぐスキップ出来てしまいます。盤の交換も簡単です。そうして飽きられて飛ばされないように曲の始まりに「サビ」が入るようになった、というお話です。
最近の音楽、ゲームなどはオンライン化によってまた変革の時を迎えているそうです。

これはコンテンツとプラットフォームという関係ですが、デザインがデータ化されて直接使用者の3Dプリンターで出力される事が連想され、「容れ物」というものが、未来に大きく関わっている事を思ってしまいますね。デザインもまた、変革の時なのでしょう。

ウォードの箱:http://ja.wikipedia.org/wiki/ウォードの箱

過去記事:プラントハンターの仕事「紅茶スパイ」
http://dmc.asablo.jp/blog/2012/02/17/

地下の配管2012年01月17日 22:06

剥き出しの配管
ご近所のショートカットを歩いていましたら、擁壁工事で通行止めになっていました。
覗いて見ると配管が剥き出しになっています。細い管は上水道、太い方は下水道で、下水は雨水と汚水の2系統がありますが、これは雨水の方でしょうか。

上水は圧力がかかっているので細くても丈夫な金属管、下水は自然に流れるような勾配と太さ、、それぞれに気を使っているのがわかりますね。

工事現場は普段見られないインフラが剥き出しになっていることがありますので、ついつい覗いてしまいます。

特許庁からのアンケート2011年12月15日 12:33

特許庁からのアンケート
特許庁から「特許料などの納付方法に関する調査へのご協力のお願い」というアンケートが送られてきました。

いくつか自力で登録まで完了した案件を持っているからでしょうか、私の所にくる位ですから相当のボリュウムになりそうです。

特許は「特許印紙」という印紙を使った納付、即ち料金の支払い方法が法律で定められています。
印紙の取扱いは時代とともに簡素化され、今では口座振替も利用出来るようになりました。
ネットを使った利便性はユーザーだけでなく、事務処理の労力を
大幅に減らしてくれている事でしょう。
今後の納付のあり方について問うのですから、もっと簡便で安全な運用を目指していると思いたいですね。

・・しかし、大変残念な事にこのネットに接続するソフトがとても使いにくいのです。
手続が複雑なのは仕方ないとしましても、ネットとアプリケーションの組合せで、もっともっとストレスなくナビゲートする方法は既に出来ているはずです。資料一つ検索するのに膨大な頁を遡って行かなければなりません。
その複雑さは、意図した所とそうでない所と、様々な事情はあるのでしょうけれど、是非今回のアンケートの結果から、「使いやすさが国益増加に適う」という認識を得てもらいたいと思っています。

1182011年12月06日 16:43

海技免許教本
110番、119番に次ぐ第三の緊急番号「118」はご存知でしょうか?
海上でトラブルがあった時の緊急番号です。

水上バイクの普及を背景に、小型船舶免許の制度が大きく変わったのは平成15年。酒酔い禁止、危険操縦の禁止などそれまでは船長の裁量に委ねられていたマナーのような領域が法制化されました。
感覚的には自動車免許に近くなったように思います。
その際に事故時の適切な対応も義務化されました。その対応の一つが「118番への通報」です。

外出先で救急車や消防車を呼んだことがある方はお分かりと思いますが、「場所」を伝えるのが案外難しいのですよね。
目印のない海上では、○○灯台から南東5キロあたり、などと現在地を冷静に把握していないとなりません。
そこで最近(平成19年から)は、位置情報が強制的に通知される仕組みになっています。GPS内蔵の携帯電話なら正確な位置が伝わるようになっています。

例えば、ヨットに誘われてセーリング中にオーナーが波にさらわれたりしても、慌てず118に電話して下さいね。
指示に従えば、高い確率で(少なくとも貴方だけでも)助かるでしょう。

防災スピーカー2011年11月08日 23:59

防災スピーカー
震災で避難を呼びかける映像が思い出される方も多いと思いますが、地方の比較的狭い地域ではよく見かける「防災スピーカー」、横浜市内にもあると伺って拝見して参りました。

町内が谷あいを囲む様になっていることから、一つのスピーカーで音が届く様にその谷の底に設置されたとの事。普段は時報チャイム、お祭りなどの連絡、火事等災害の連絡に使われているそうです。チャイムを出勤の合図にされる方もいるそうで、定着している事が伺われますね。

昭和58年の設置時は平屋が多かったそうですが、今は三階建てが増え、スピーカーの設置高度があわなくなってきているそうです。また生活時間の多様化も運用上の難しさを増しているようです。
私の地元でも区役所に設置されていましたが、人口密集と生活時間の多様化に伴い廃止されました。
都市部で「一斉放送」が歓迎されないのは様々な場面で想像出来ますね。

では、「地域一斉放送」が機能している状況における「防災スピーカー」に替わるものは、都市部ではもういらないのでしょうかねしら?

移動範囲が大きく、機密性の高い住宅に住み、生活時間が多様化している状況で、「その瞬間」に一斉にリーチ出来る方法、、。
SNSにお詳しい方なら何か色々とイメージされたのではないでしょうか?
このような社会的課題へのソリューションがこれからもっともっと重要になると思っています。