アート・デザイン・ライフ・ビジネス2025年02月17日 10:44

アート・デザイン・ライフ・ビジネス
みなさまこんにちは^^

アートとデザインについてお話しを拡げてきました。今日はざっくりとまとめたいと思います。

石器のお話を続けますと、まず石器を工夫する(デザイン)と生活が変わってきますね。
例えば、、
・作業が効率的になる → 空いた時間に別のことをする
・作業が楽になる → その作業をする人が変わる(成人男性から子供など)

生活が変わってくると、またあらたな工夫(デザイン)が生まれます。上の例では、空いた時間にするようになったことの道具が生まれたり、スペースが作られたりします。

このように創意工夫と生活は一体でした。デザインは最初からライフスタイルに直結していた、と言えます。

話を現代にうつしますと、「デザイン」「デザイナー」には職業のイメージが強いです。これは近代の大量生産品の普及にあわせて「デザイン」が広く定義、認知された*からですね。

この広く使われて行く過程は石器時代にもありました。交易です。
文明は遊牧民と農耕民の交わるところで発祥しました。文明以前にも人々は交易し、お互いの生活の部分と部分を交換していました。これは生業(なりわい)と呼ばれるものでしょう。ビジネスです。

アート  ・・・ 割れた石を知る(価値)
デザイン ・・・ 石に取っ手をつける(工夫)
ライフ  ・・・ それを使う(活用)
ビジネス ・・・ 沢山の人に届ける(認知・流布)

まとめる上のようになります。
順番があるように見えますが、これらは人がもともともっている生得的な能力の発露です。「デザイン」という視座からは、この遠来な景色がとてもよく見えますね。**

アートからデザインの始まり、組み合わせという創造の原点、人が持つ「概念の共有」という力について、そして生活とひろがりのお話、まずは一旦おひらきです。ありがとうございました。

おわり)

*)もちろん手作りの時代にもデザインはありましたけれど、それらはクラフト、職人技として、どちらかちいうとアートとして区別されています。

**)これはまた、自分の「刃」に取っ手を付けて社会に役立たせて行く、というような、ごく個人的な(自分とは・・)という問いを見渡すヒントになります。

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