「キッチンカッター」へ2010年11月04日 23:59

昨日、無事に東京デザイナーズウィークの展示が終了いたしました。
おかげ様で、大勢の方にご覧頂き沢山のご意見を頂戴いたしました。
この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました!

頂いたご意見は下記の通りです。100人前後の方からお話し頂いた中から、私が列挙整理したものです。重みづけや分析判断はこれからの課題です。

好意的なご意見
・かわいい
・便利そう
・欲しい
・買いたい

批判的なご意見
・刃がちょっとこわい
・本当にユニバーサル?
・子供用にしては大きい

その他感想
・意外と軽い ※
・刃だけでもいいのでは?

ご要望
・キャップが欲しい
・色が欲しい
・スタンドが欲しい
・デコ、カスタマイズ出来るといい

興味を示された方は女性が多く、「買いたい」と言って下さった方は全て女性でした。
また男性も手に取って下さる方はいらっしゃいましたが、ご意見を伺えたのは少数(10%程)でした。

※展示物が本体部分を金属調に塗装したものだったので誤解されていたかもしれません。

また、今回の展示で小さいお子様に手に取ってもらった時に、これまでのレビュー以上に「刃」の存在が伝わらず、ひやっとする事がありました。
ここまでのデザインの経緯で「鳥」は「刃」の存在の表現としてその形態に必然性を感じていたのですが、状況によっては機能しない事もありそうです。
展示会場という特殊性もありますが、パッケージ等の販売上の工夫だけでなく、もう少し検討の余地があると感じました。

過去記事
キッチンに笑顔!「キッチンカッター」TDW2010
http://dmc.asablo.jp/blog/2010/10/25/
キッチンカッターの重さ
http://dmc.asablo.jp/blog/2010/10/26/

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_ 窪田恭史のリサイクルライフ - 2010年11月09日 08:32



  先週、神宮外苑で行われた「TOKYO DESIGNER'S WEEK 2010」に行ってきました。いつも親しくさせていただいているdmc.の河野さんにお誘いいただいて拝見したのは、株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズさんのブースです。



  展示されていたのは、レーザーシンタリングという、3次元CADデータを取り込み、原料となる粉末(金属であったり、プラスチックであったり)にレーザーを照射して焼結しながら、データに基づいて積層していく工法によるサンプルの数々。例えば、上の仏像も3次元CADで設計しておき、そのデータを取り込めば、あとはレーザーが金属の粉末を焼結して自動的に作り上げてくれます。
 

  したがって、余分な部分を取り除ける構造にさえなっていれば、基本的にどんなに複雑な構造の物でも簡単に作ってしまうことができます。例えば上の写真左の座椅子のようなものですが、このような複雑なデザインのものでも難なく成型できます。しかもヒンジもそのまま成型できるので、パーツを作ってから組み立てる必要がありません。持ち上げれば、写真右のように折りたためます。

 

  こんな凝ったデザインのランプ(写真左)もこのとおり(写真右)。



  さて、河野さんがデザインされたのは、このレーザーシンタリングを用いて造ったキッチンカッターです。台所では、菜っ葉の包装を切ったり、ドロップや缶の蓋を開けたりというような時、従来の鋏では不便で、包丁ではちょっと危ないかな、というようなことが意外と多くあると思うのですが、このキッチンカッターはお年寄りや子供でもそうした場合に安全に使用できるようにデザインされています。

  最近、子供を過度に危険から遠ざけようとするあまり、かえって子供の危険に対する認識が未発達となり、通常では考えられないような事故が起きると言うことが報道でもされていますが、河野さん曰く、子供の脳の発達のためには、ある程度危険であることを承知した上で安全に注意を払いながら作業をするという過程が大切なのだそうです。僕も子供が最近裁縫を覚えだしましたが、そうだろうと思います。

  そうした知育面も考慮して、このカッターはかわいい鳥の形をしています。これは単に子供向けにというだけでなく、握りやすいカーブを描いていたり、鳥の形であることが葉物に対する恐怖心

_ 窪田恭史のリサイクルライフ - 2010年11月09日 08:32



  先週、神宮外苑で行われた「TOKYO DESIGNER'S WEEK 2010」に行ってきました。いつも親しくさせていただいているdmc.の河野さんにお誘いいただいて拝見したのは、株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズさんのブースです。



  展示されていたのは、レーザーシンタリングという、3次元CADデータを取り込み、原料となる粉末(金属であったり、プラスチックであったり)にレーザーを照射して焼結しながら、データに基づいて積層していく工法によるサンプルの数々。例えば、上の仏像も3次元CADで設計しておき、そのデータを取り込めば、あとはレーザーが金属の粉末を焼結して自動的に作り上げてくれます。
 

  したがって、余分な部分を取り除ける構造にさえなっていれば、基本的にどんなに複雑な構造の物でも簡単に作ってしまうことができます。例えば上の写真左の座椅子のようなものですが、このような複雑なデザインのものでも難なく成型できます。しかもヒンジもそのまま成型できるので、パーツを作ってから組み立てる必要がありません。持ち上げれば、写真右のように折りたためます。

 

  こんな凝ったデザインのランプ(写真左)もこのとおり(写真右)。



  さて、河野さんがデザインされたのは、このレーザーシンタリングを用いて造ったキッチンカッターです。台所では、菜っ葉の包装を切ったり、ドロップや缶の蓋を開けたりというような時、従来の鋏では不便で、包丁ではちょっと危ないかな、というようなことが意外と多くあると思うのですが、このキッチンカッターはお年寄りや子供でもそうした場合に安全に使用できるようにデザインされています。

  最近、子供を過度に危険から遠ざけようとするあまり、かえって子供の危険に対する認識が未発達となり、通常では考えられないような事故が起きると言うことが報道でもされていますが、河野さん曰く、子供の脳の発達のためには、ある程度危険であることを承知した上で安全に注意を払いながら作業をするという過程が大切なのだそうです。僕も子供が最近裁縫を覚えだしましたが、そうだろうと思います。

  そうした知育面も考慮して、このカッターはかわいい鳥の形をしています。これは単に子供向けにというだけでなく、握りやすいカーブを描いていたり、鳥の形であることが葉物に対する恐怖心
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