トイレサイン@ミュンヘン ― 2018年05月01日 16:17
先月ご好評頂いた書体ハント@ミュンヘンに引き続き、「トイレサイン」をご紹介します。
早速どうぞ!
ミュンヘン空港の男子トイレと多目的トイレ。ともにおむつ交換スペースが併記されています。
市内の大きなカフェの男子トイレ。
市内の商業施設内のもの。『かわいい、はドイツうけしない』という偏見を軽く覆されました。
上はニンヘンブルク城のもの。あれ、これもちょっとかわいい、かな?
私たちが訪れたバイエルン州の観光施設のいくつかはこのマークでした。
リンダーホーフ城の売店。市内のカフェのものと似ていますね。
オーバーアマガウ村の劇場のもの。やや古そうなものの男子は足を開いているものが多かったです。この形は女子との差がわかりやすいですね。
また案内板には、単に「WC」と書かれているものも散見されました。
ノイシュバンシュタイン城近くのホテルはドイツ語の美しいレタリングでした。
いかがでしたでしょうか?
トイレサインのファンには物足りなかったかもしれませんね(笑
また収集に行きたいと思います!
書体ハント@ミュンヘン その3-碑文・告知・サイン・商品- ― 2018年04月05日 09:52
三日連続でお送りするミュンヘンの文字たち、いよいよ最後になりました。今回は碑文や告知などの公共の場で読ませるものとサイン、そして商品と売り場の文字たちです。早速どうぞ。
ミュンヘンの教会の壁に、貢献した方々や聖人を讃えるためでしょうか、大きさもデザインも異なる碑が沢山並べられていました。こちらは女性的なレリーフが特徴的。
こちらは髑髏が彫られています。文字もこころなしかおどろおどろしく。
距離感もまちまちで、ぴたっと横ずけしているものもあります。
美しい文字だけのシンプルなものも。どれも屋根がほどこされていました。
レジデンツ(宮殿)近くの大きな建物に掲げられたもの。大きな建物には時々このような碑文の彫られた石盤が見られました。
中心街の通りに置かれた銅像の碑文。ジャーナリストだそうです。
オーバーアマガウ村のレリーフつき告知看板。今年(2018)11月の展示会のもの。木工が有名だそうで、あちこちに作品が置かれていました。
ブロイハウス(ビール醸造所)の案内文。手書きで味があります。
iF賞の受賞者一覧。赤文字で一杯になった壁面がひとつの象徴となっているそうです。
ノイシュバンシュタイン城近く、ホテル内にあったトイレのサイン(男性)です。レタリングが美しいです。
ノイシュバンシュタイン城の見学コースの最後、出口のサインは手書きでした。
毎年改装が行われる南ドイツ屈指の観光地ですのに、この素朴な文字がそのまま使われているのが楽しかったです。
こちらは、ミュンヘン中心部の大きな文具店の案内表示。先端が丸い文字、かすれやすい環境には無難ですね。
アパートメントホテルの部屋番号。「5」が特徴的。
ここから売り場の中に入ります。これはチーズ。セリフのしっかりした太文字で、これは結構見かけた印象があります。
ハムは万年筆で走り書きしたような文字。手作り感の現れなのでしょうかね。
マグカップのパッケージ。竹入の樹脂製品なので、なんとなくアジア(台湾)を意識している感じがしました。
日本のイメージはこちら。派手ですね。
八百屋さんの手書きの値札。小さいところに情報を詰め込んで、手慣れた感じがします。
最後はレジの表示です。さりげないことですけど、ユーロマークが7セグ数字にあわせて少し細身にアレンジされています。
いかがでしたでしょうか?
私は写真を見返して「またミュンヘンに行きたい」と旅情を募らせております。(笑)
書体ハント@ミュンヘン その2-公共・交通- ― 2018年04月04日 10:10
引き続きましてミュンヘンの文字たち、今回は公共の表示や注意書きと交通機関周辺です。早速どうぞ。
「新市庁舎」の大きなドアの上に彫られた金文字は威厳があります。
ニュンヘンブルク城の案内板。そっけないほどにすっきりしたサンセリフ(ヒゲやハネのない書体)。
こちら街中の公園には小さめ白文字のビジネス風。子供の遊具が並ぶ公園でもサインはすっきり。
公園の端に設置された古着のリサイクルボックス。セリフ(ヒゲやハネ)のついた太文字。左のベージュのものは素材と色で細かく別れたリサイクルボックスで、これがずらりと並んでおりました。
電線を見かけない街ですから、横断歩道脇の箱は電源関係の設備でしょうか。管理番号と思われるパネルは、他で見てきたものの主張具合からしますと少し強く感じました。遠くから視認する必要があるのかもしれませんね。
工事現場の注意書き。タイトル部分の書体がユニークです。マーク、アイコン類は省略は中程度、デフォルメは強め、面と線の対比が激しいのが特徴的です。
「致命的な高電圧に注意」だそうです。致命的な割にさりげない、と感じるのは日本人の感覚なのでしょうね。
石畳に設置された30cm角くらいの鉄蓋です。Fernwärmeは「地域暖房」ですって。
反射素材を縫いつけた文字は太いサンセリフで、暗闇の中でも大変見やすいものです。
広場の政治集会を警察官がやや遠巻きに取り囲み、一人一人の顔がよく判るようにビデオを回していました。
地下鉄の駅名は細めのサンセリフ。大文字の「O」の縦長で丸いフォルムや、小文字の「y」「t」の先端が真っ直ぐ開いたままの字画が特徴的です。
同じ駅の案内板。おや、フォルムが微妙に違いますね。書き文字のタッチを残した太めのサンセリフで、小文字の「l」「y」の字画の先端が曲がっていますし「i」は縦線の上端にヒゲがついています。
これは新旧の書体が混ざってしまっているのでしょうか?京浜急行などでもみられましたが、段階的な掛け替えの最中なのかもしれません。
打刻器。信用乗車方式と呼ばれる改札のないシステムは、乗客が自分で切符に打刻します。駅の案内板と同じでした。こちらが新しい書体のようです。
トラム(路面電車)の行き先はLEDのドットマトリクス。「1」や「t」などに識別性への配慮を感じます。
トラムストップ(停留所)の案内板は液晶のドットマトリクス。解像度が低いので書き分けやすい大文字になっています。
やや古い型の車両のトラム内のドアボタン。縦長の極太文字を光らせた上にコントラストも高くないので潰れて見えます。新しい車両にはありませんでした。
市内の路名案内は街並みに似合うクラシカルなものでした。
こちらはノイシュバンシュタイン城に上る坂道のもの。視認性の良いしっかりしたサンセリフです。
こちらはオーバーアマガウ村の車両用の道路案内。小さめの文字でやや雑然とした印象です。
公共文字の主流はやはりサンセリフでしたが、統一された、もしくはデファクトスタンダード的な書体がないようです。それでもそれほどノイジーな印象はありませんでした。
これは日本人の私の書体への感性が鈍いからなのか、それともドイツ人はこれ(統一されていないこと)を嫌っているのか。機会があったら確かめてみましょう。
あともう1回続きます。
書体ハント@ミュンヘン その1-看板- ― 2018年04月03日 14:56
3月前半、先週までの-15℃から一気に温かくなったタイミングで訪れたミュンヘンは、冷たい風の中にも爽やかさをまとう気持ちのいいところで、飛行場から宿に着くまでの短い間にも、町並みやすれ違う人々から落ち着きが感じられます。
日を重ねてみますと、信用乗車方式(信用改札とも)で運賃も統一された快適な交通網からは、徹底した「合理性と利便性への本気]を、駅前の書店や日曜日に店が閉まるスーパーからは、「便利さで失うものへのセンス」を感じさせます。
成熟とそれを守る制度があってのことではありますが、暮らす人々の無意識にまで根を下ろした感性に敬服いたしました。
そんな風に感じ入りますと、何気なく見かけるディテール全てが気になって参ります。そこで、ここでは文字たちに的を絞ってご紹介しようと思います。
まずはお店や施設の看板たち。新旧彫刻手描きネオンなどおりまぜまして、一気にどうぞ。
老舗ブロイハウス(醸造所)。素朴で力強い。
ご存知パウラナー(白ビールの有名ブランド)のマークの下に店名が入るもの。
大分趣は異なりますが、日本ならビール銘柄が大きく書かれたスナックの看板みたいなものでしょうか。
同様にビールのマーク(左下)が入った看板ですが、レストラン名の方が大きく書体も少しモダンに。
ホテルの路地側に出している看板。錆も味になっています。
ここはミュンヘンからさらに南のOberammergau(オーバーアマガウ村)という観光地のカフェ。このカリグラフ風の書体は沢山使われていました。
ミュンヘンのビアホール。書体と外形に統一感。
ハッカーブロイ(ハッカー醸造所)の店内(かつては裏路地だった場所に屋根が付けらた席)にれかけられた古いマーク。この飾りっけの無い文字が1417年にあったとは思えませんが、斧のマークとうまくマッチしています。
看板は往来の人から見えるように道路につき出していて、正面には直接刻印してあるお店が多かったです。ここは大きな間口がいくつもあり、一般名であるレストランも堂々と彫られていました。
ここも彫刻された文字と突き出した看板の組み合わせですが、広場の奥なので、突き出した看板もこちらを向いています。
窓上に彫刻文字もよく見かけました。「H」「A」が特徴的。
広い通りには壁面に手描きの大看板。上にはビールのマーク、下には本日のメニューがあります。
ここは広場に面した立派なテラス席のある有名な老舗なのですが、近年の改装でモダンに生まれ変わった、とのこと。
派手なネオンは少なかったです。
ふたたびオーバーアマガウ周辺。壁画が伝統だそうです。
この文字はわざと崩しているのかもしれません。
アールデコ調の文字もありました。
裏口みたいなドアに見応えのある書き文字。しびれました。
こちらはNeuschwanstein(ノイシュバンシュタイン)城近くのカフェ。これも美しかったです。
三度ミュンヘン、お肉屋さんの店名。伝統を守る姿勢が充分に伝わって参ります。
上のお肉屋さんの近く。ビールの銘柄がオリジナルと違うバランスでデザインされています。いいのかしら。
いいみたいです。
提供された立て看板に手描きのメニュー。このスタイルもあちこちで見かけました。
公共物に使用されている文字やサインなどは「その2」で近々紹介します。乞うご期待!
木の上のカフェ ― 2013年12月02日 17:41
イエローツリーハウスほど大きくなくても、木の上に小屋を造り、そこで屋根や隣街を眺められる場所があったらいいなぁ、、なんて思っていましたら、ありました、それも意外と近くに。
なんじゃもんじゃカフェ
http://nanjya.jp/cafe/
オーナーとスタッフの女性が二人で手作りしたそうです。作ったのは勿論、営業許可をとったのも凄いですね!
タブの木(だと思います)はしっかりしていてあまり揺れませんでしたが、枝をよじ登るようにして上がるロフトは木の上にいることが実感出来ます。そしてそこは、秘密基地に潜り込んだような、海賊船の操縦室に入った様な、とても楽しい空間です。
オーダー後に挽いて淹れるハンドドリップのコーヒーも美味しく頂きました。また行こうっと。
なんじゃもんじゃカフェ
http://nanjya.jp/cafe/
オーナーとスタッフの女性が二人で手作りしたそうです。作ったのは勿論、営業許可をとったのも凄いですね!
タブの木(だと思います)はしっかりしていてあまり揺れませんでしたが、枝をよじ登るようにして上がるロフトは木の上にいることが実感出来ます。そしてそこは、秘密基地に潜り込んだような、海賊船の操縦室に入った様な、とても楽しい空間です。
オーダー後に挽いて淹れるハンドドリップのコーヒーも美味しく頂きました。また行こうっと。
鎌倉の花 ― 2013年09月11日 23:17
Kさんから「鎌倉広町緑地 花図鑑」を頂戴しました。
鎌倉広町緑地は江ノ島の北東の宅地造成を免れた緑地帯で、そこに自生または植えられた草木が集められた図鑑です。季節と色で探せるようになっていますので、散策しながら名前を知るには便利ですね。
中に「植物の名前を知る事は、大事にする事に通じます」と書かれていますが、ほんとうにそう。名前を知る力って大きいんですよね。
秋の鎌倉、美味しいものもいいですが、野原を歩くのもいいですねぇ。
かわいい台湾 ― 2013年08月23日 17:35
他社も日本国内線でアニメキャラクターのジェット機を就航していますので不思議ではありませんが、外国の会社が日本線に採用しているのはちょっと驚きました。きっと積極的に日本の顧客にアピールしようとしているのでは、とこの時は思ったのですが、専用サイトもあって上海ソウルグアムと本格的に展開しています。
駅のエレベーター。
「博愛」は優先席の意味のようです。
通路のグラフィック。
お茶のペットボトル。
空港の給湯器のUIが微妙に可愛かったのですが、20分の移動の間に沢山の「カワイイ」グラフィックが目に付きました、
大判焼きの屋台の看板にキャラクター。
案内看板の猫。
キョロキョロしていましたら普通の標識さえも可愛く見えてきました。
ハイテクをアピール、のはずが可愛さの方が前面に。
絶対狙ってます。
子供たちと大笑いしました。
そういえば伝統的な茶芸道具も、可愛いらしいものばかりですね。
「可愛い」は日本固有と思っていました。しかし、日本との歴史的な関係がどの程度影響しているか調べていませんが、台湾にも深く入り込んでいると感じました。
LOVE台北 ― 2013年08月22日 23:22
やさしい悠遊カード ― 2013年08月21日 23:04
台北市内のMRT(都市交通)とバス、一部の鉄道などに使えるICカード「悠遊カード」を利用しました。概ね日本のICカードと同じ使い勝手がありますが、ちょっと嬉しいのは割引とデポジットの考え方でした。
割引は一般で20%、その他学生や年配者はさらに引かれます。(詳細は下記リンク先をご参照下さい)
デポジットは1枚500元(約1500円)のうちの100元ですが、利用中にチャージを使い切るとデポジット分から差し引かれる仕組みになっています。つまり、支払った金額一杯使えるんですね。
(チャージ金額はデポジット分は表示されていません:写真)
これいいなぁ。スイカも是非そうして欲しいです。
競合がないのも旅行者には判りやすかったです。
悠遊カード:http://www.easycard.com.tw/
Wikipedia:http://ow.ly/obZtS
(もう少し台湾のお話を続けます)
割引は一般で20%、その他学生や年配者はさらに引かれます。(詳細は下記リンク先をご参照下さい)
デポジットは1枚500元(約1500円)のうちの100元ですが、利用中にチャージを使い切るとデポジット分から差し引かれる仕組みになっています。つまり、支払った金額一杯使えるんですね。
(チャージ金額はデポジット分は表示されていません:写真)
これいいなぁ。スイカも是非そうして欲しいです。
競合がないのも旅行者には判りやすかったです。
悠遊カード:http://www.easycard.com.tw/
Wikipedia:http://ow.ly/obZtS
(もう少し台湾のお話を続けます)
台湾 給湯器 ― 2013年08月20日 11:39
夏休みに家族で台湾に行きまして、そこで見かけた給湯器です。
ブリッジを抜けた最初のコーナーに設置してありました。
冷水とお湯、そしてぬるま湯が選べます。
台湾のデザインがは全体に可愛いなぁ、と後々感じたのですが、ブランド名「賀衆牌」の文字も7セグの数字も何気なく可愛いらしい線使いです。
ボタンを押すと液晶がカラーになりました。(見にくくてすみません・・)
熱水はお茶用ですね。温水はそのまま飲むと思いますが、これも中国の食らしらを感じます。
給湯器は、上海でもあちこちで見かけましたが都市部ではなくなりつつあるとも。台北ではこの一台しか気付きませんでしたが、もともとなかったのか、消えて行ったのかは判りません。
それから、台北ではコーヒースタンドが増えているそうで、ドリッパータイプを「美式」、エスプレッソは「義大利濃縮」でした。美式は米国式の意、つまりアメリカンということでしょうね。
大陸のお茶離れ、コーヒーとワインの消費増が世界的な影響をもたらしているそうですが、このような機器の市場も静かに変わって行くのでしょう。
お茶に関して思いますと「本物が安く手に入る」現状から「お茶は希少になり飲み物の選択肢が増える」ことを思えば、もしかしたら日本で「給茶器」と呼ばれる、水やお茶を汲むタイプが増えるかもしれませんね。そんなことを感じました。
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