竹のカップ2016年01月17日 09:52

一昨年、谷中の竹細工やさん「竹工芸 翠屋」で求めた竹のカップです。

竹カップ
高さ100mm、直径は55mm前後(一番上の縁が59mmくらい)、120cc程入って重さ50g。小さめなビアグラスといったところでしょうか。

竹カップ
縁や底は節のかたちを何気なく取り入れているところが、なんといいますか、「渋い」ですね。

使いたい魅力があって、力の弱い手で軽く持てて、落としても大丈夫、を期待して1年半ほど使ったところです。
木質カップの全てで言える事ですが、素材の風味が強く主張します。「曲げわっぱと日本酒」のように、それが良さにもなる場合もあるでしょうけれど、気になる方は多いと思います。実際、水以外の飲みものでは使いにくく出番が限られていました。

しかし最近ようやくこなれてきまして、コーヒーやノンアルコールビールなどで使えるようになりました。
素材のままのものですので、伝統的な茶器の下ろし方(茶で煮る、など)をするともっと早くこなれたのかもしれませんね。

安価で味わいのある竹のカップ、おすすめです。

opuna 神奈川新聞に掲載されました!2015年09月02日 13:08

8月30日にスタートしたopunaですが、神奈川新聞に掲載して頂きました!

opuna 神奈川新聞掲載
シンプルに「楽しんで欲しい」が伝わればいいなと思っていましたが、まさかの大きさで愛のある記事、感激しました。S記者に感謝です。

opuna 神奈川新聞掲載
しかも一面にカラー写真まで!
早速新聞を見たよ、と注文を下さる方がいて重ねての驚き。嬉しいです。

さて、それ以前に「opunaって何?」と言う方もいらっしゃると思いますが、これは握力のないある方に出会い、デザインさせて頂き、世に出ることとなりました。福祉機器ではありますが、ちょっと変わったで座員を楽しんで貰えたらと思っています。

ご購入はこちらまで!:dmc.stores.jp/

opuna いよいよスタートです! -工場見学とopuna体験つきオープニングレセプション-2015年07月29日 12:17

opuna いよいよスタートです! -工場見学とopuna体験つきオープニングレセプション-
日時:8月30日 16時レセプションスタート
   (工場見学11時〜・opuna体験17時〜)

会場:チバプラス成型工場
   東京都墨田区堤通2丁目1−1

みなさまこんにちは!

dmc.はこのたび、opunaというブランドを立ち上げ、その第一弾としてオリジナルデザインのスプーン&フォークを発売することにいたしました。

このスプーン&フォークは、元はとても個人的なデザインで、握力の弱くなったある方のためにデザインしたものが始まりです。

しかし、その方がこれを望むようになられた背景が凄かった。私はすっかり感化されてしまい、デザインでできること、私で良ければさせて貰いたいな、と思ってしまったのです。

それは「デザインで選べる」を実現すること。
日常の消費の中では普通のことですが、それが当たり前ではない市場もあるんですね、だからこれをopunaのミッションにします。

「デザインで選べる」ということはこのスプーン&フォークは選ばれないかもしれない。でもそれでいいんです。それがいいんです。「これしか選ぶものがないよ」という状況を変えたいのですね。それで、その上でopunaを選んでもらえたら最高に嬉しいです。

それから、このスプーン&フォークは、発売までに何度も行き詰まり、その度に沢山の方が手を差し延べてくださいました。(ありがとうございます!)
ひとつのモノに、大の大人の篤いものが沢山詰まっている、、お恥ずかしい話ですが、知っているようで初めて強く体感しました。これも押しつけがましくなくお伝え出来ると良いなぁ、、と。

さて(前置き長くてすみません^^;)、opunaブランドのファーストプロダクト「スプーン&フォーク」の発表会を8月30日に行います!

会場は東京墨田区のチバプラス成型工場です。みなさまには工場見学とopuna体験をご用意してお待ちしております。職人さんたちの息使いの残る生産現場で、オールジャパンで作られたopunaをぜひ確かめて下さいませ!

【工場見学】
・11:00〜15:00
・上記の間のお好きなお時間にお越し下さい。
 (見学は20分程度です。)

【レセプション】
・16:00〜17:00
・opunaが生まれてきたお話、opunaの目指す未来を、少しだけご紹介させて頂きます。

【opuna体験】
・17:00〜
・持ち方フリーなopunaスプーン&フォークを実際に使ってみてください。

【即売会】
・11:00〜終了まで
・少しですが会場にて先行販売いたします。贈り物にしていただける箱入りパッケージです。(このパッケージはちょっと凝りました^^)

【ご近所の良いところ】
・白鬚橋、東向島、曳舟、スカイツリー、浅草、、ぜひ遊びに来て下さい〜♪

工場見学だけ、レセプションだけ、opuna体験だけ、のご参加も大歓迎です。
ご参加くださる方はコメントかメールを頂けるととても嬉しいです。

チバプラス工場
東京都墨田区堤通2丁目1−1
・Googleマップ:http://ow.ly/Q1qdJ
・ストリートビュー:http://ow.ly/Q1qhu

・東武線東向島駅から徒歩12分
・京成線京成曳舟駅から徒歩20分
・駐車場がありません。お車でお越しの際はコインパーク等をご利用下さい。

※時間場所は予告なく変更する可能性があります。

イベント主催:有限会社ディーエムシー 河野史明
       有限会社チバプラス 千葉勇希

opunaを8月30日に発表します!2015年07月17日 16:51

沢山の方の力によって「opuna」がいよいよ、本当に世の中に出て行くことになりました。心からの感謝を申し挙げます。
発表会は成型工場で行います。生産現場をぜひご覧になって頂き、opunaの出自を知って頂けると嬉しいです。
たかがモノなのですけれど、ちょっとイイモノに、頑張ってして行けたらな、と。

会場は東京墨田区のチバプラス成型工場で、みなさまには工場見学とopuna体験をご用意してお待ちしております。
職人さんたちの息使いの残る生産現場で、オールジャパンで作られたopunaをぜひ確かめて下さいませ!
※イベントは詳細が決定しましたらあらためて告知させて頂きます。


opunaは確かな目、丁寧な手で生産されています。
(千葉さんかっこいいー!)

今テク昔デザイン2015年04月06日 10:13

「今の技術を昔懐かしいデザインでパッケージ」のLED電球「Siphon」です。

Siphon
パッケージ。

Siphon
「Edison」は発明当時の雰囲気をイメージしているのでしょう。

Siphon
フィラメント回りの造作。オレンジ色の棒状のものの中に小さなLEDが並べられています。
ガラスの内側にうっすらと金色の蒸着(風?)の着色が。

Siphon
色温度2200Kはかなり黄色いですね。LED自体はもっと白いのかもしれません。

RCA 2A3
こちらは本当に古い(1940年代)真空管(RCA 2A3)のフィラメント回りの造作。左下にちらっと見える金属の蒸着は残留酸素を吸着するためのものです。戦勝後の豊かなアメリカの職人さんは良い仕事しています。いつ見ても綺麗だなぁ。

ところで、家具では意匠権が切れたプロダクトをリメイクするのは定着していますし、車や家電ではレガシーデザイン、レトロデザインは少なからず人気です。
モジュール化、オープンソース化、EV化などを背景にして、ベンチャーや中小規模のメーカーが「今テク昔デザイン」の商品開発にチャレンジする流れが、家具や自動車等に続いて定着するのでしょうか、、注目しています。(既には懐かしいデザインのEVバイクが出てきていますね。)

改めて私が「今テク昔デザイン」に価値があると思いますのは、、
・長く愛されるデザインを広く活用して残す
・低コストで良質の製品を提供
・高齢者や異文化圏の受容性

低コストとは「オープンソース」「モジュール」とともに「もととなるデザインがある」ことが(特に小規模開発においては)開発コストを圧縮することを指しています。もちろんザイン開発が不要ということではなく、スタートラインのアドバンテージがあるということですね。
高齢者や異文化圏の受容性とは、「昔ながらのあり方・使い方」が受け入れやすいと言うことです。どちらも「習慣」が重要な意味を持っていますが、既に知られている物には抵抗が低くなると期待出来ます。これは同時にUIを今テクに置き換える難しさを含んでいます。(例えば黒電話風のスマートフォンに無理があるように)UIを今テクに置き換えるのは丁寧な作業が必用ですね。

Siphonに話を戻しますと、何かのレプリカではなく、ムラッ気のある手仕事感や色づくりなど、「懐かしさ」を本物よりもイメージに従って少しオーバー気味に演出している感じがしますね。それは一つのあり方なのでしょう。
dmc.
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