思考は体技 ― 2024年10月11日 10:27
みなさまこんにちは^^
デザインでよく行われるRPラピッドプロトタイピングは、「手や体全体を使って考える」という感覚があります。粗雑ではあっても物理空間に実際に存在することで、五感それぞれに刺激がありますし、存在感を感じたり使用感をイメージすることができます。ここで感じたことをフィードバックして前に進めて行くことに課題も面白さもあります。
学生の頃、スケッチが抜群に上手い先生は「手で考える」と仰っていました。手の動かせる範囲を広く、自由に意図通りの線が引けないと、アイデアが縮こまるぞ、とも。人が「手の軌跡に意味を発見する」行為は、乳幼児から観察*されていますけれど、自分の行為の結果を、行為の意図から切り離して感じ取る力があります。
脳内で客観的に考えるのは難しくても、一度アウトプットしてしまうことで客観視出来る。人ってなかなか凄いです。
*)めちゃくちゃに描いた線に、ママの顔や犬の姿を見るようなこと。
脳だけでなく、筋肉と五感をフルに使うということは、身体のコンディションが思考に影響するということです。実例を二つご紹介します。
1999年のシカゴ、ネーパーヴィル・セントラル高校では、授業前に運動を取り入れたところ、1年間で全体の成績が17%向上しました。これは教育界にセンセーショナルを興したそうです。(日本の例もありますので興味があったら探して見てください。)
この教育界のムーブメントを追研究したのが2013年のスウェーデン、カロリンスカ研究所で、毎日運動すると4分で集中力が向上、20分で読解力が向上と報告しました。
体育の後の授業は眠くてぼーっとしてたな、、とう私の記憶とは大分異なる結果です(笑
しかし確かに、歩くと考えが動く感覚があります。血の巡りが良くなってくると酸素が行き渡って視界も考えも広がります。コンディションを整えるためのもの運動は適量がよい、ということですね。(詳細は検索して見てください)
思考は体技です。アイデアに行き詰まったら歩いたり縄跳びしたりしてみてください。
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