プロダクトでもUIデザイン!2024年01月10日 11:11

はじめに
AI時代においては、人の意を酌んで実行出来るタイプのシステムがどんどん普及して行くでしょう。一方で、人が使いこなす装置の操作パネルのデザイン、ユーザーインターフェース(UI)デザインの重要性はますます高まるに違いありません。
そして、このデザインの原則は、私たちが日常的に使用する物理的な道具にも装置同様に適用されます。この記事では、装置と道具のUIデザインが、見た目の違いを超えてどのように共通の基盤を持つかを探ります。

装置のUIデザイン
装置のUIデザインは、スイッチ、ボタン、表示画面などの要素を通じてユーザーの操作を導きます。これらの要素はユーザーに対して、装置の機能を理解し、予測しながら使用するためのヒントを提供します。例えば炊飯器のような家電では、ボタンの配置と記号を通じて、何を炊くのか、今すぐ炊飯するのか、予約をするのか等を直感的に示します。

道具のUIデザイン
一方で、道具のUIデザインは、物理的な形状や構造を通じて使用方法を示唆します。「ミチクサ」という花器は、その剣山状の形状が、花を挿す行為を自然に促します。形がそのままUIになっているのですね。このようなデザインは、ユーザーにとって直感的で、使いやすく、また魅力的な体験を提供します。

ミチクサ

共通のデザイン原則
装置と道具のUIデザインは、表面的には異なるかもしれませんが、その根底には共通のデザイン原則が存在します。それは、「ユーザーの認知、感情、行動の流れをスムーズにし、好意的な印象を残すこと」です。良いUIデザインは、目的に合った、使いやすく、心地よい体験をユーザーに提供することを目指しています。

まとめ
操作パネルを持つものだけでなく、日常の物理的な道具においても、ユーザーインターフェースデザインの考え方を取り入れることは、より良いユーザー体験の創出に不可欠です。装置と道具のUIデザインは、表面的な違いを超えて、ユーザーが製品とどのように相互作用するかに深い影響を与え、製品の成功を左右する重要な要素となるでしょう。
dmc.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「デザインの言葉」 by Fumiaki Kono is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.