感性とデザイン ― 2024年07月15日 10:11
デザインがお好きな皆さまこんにちは^^
先日、欧州でも活躍されるデザインディレクターが「デザインはもう感性の領域まで来ている」とおっしゃっていました。ミラノサローネの企業展示が個々のプロダクトのショーケースを超えて、企業の感性を表現する場となっている、というような文脈だったと思います。
私はこのコメントを伺って、40年前を思い出していました。
「感性工学」という切り口が1980年代に流行りまして、その時は統計的な手法でデザインを構築する、というようなものだったと記憶しています。(スタディで実践したこともあります。)
その後、修業したデザイン会社でも感性を工学的に捉えるアプローチをたびたび試しました。私は当時、デザインコンセプターという肩書きでしたので、あちこちの手法、ツールをかき集めました。「デザイン思考」という言葉の前にも、デザインプロセスをメソッド化してチームで行うことはそこかしこでされていたと思います。
その過程で、アートとデザインと感性のら旋状の関係に興味を持つようになりました。実務的に言いますと、「アーティストが注目している事象は、それを引き受ける感性を通じてデザインに翻訳される」ということです。この個人的な発見(思い込み)は、とても有用なものとして今でも大切にしています。
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