「新しい」の古さ2011年12月01日 23:59

シェア、サスティナブル、ソーシャルの3つはこれからのプロダクトやサービスの方向性を示している3Sと呼ばれているそうです。
なるほど、それを感じる事は多くなりました。
それぞれの言葉は新しいですが、感性のどの部分を刺激されどのように振る舞うか、という点では、むしろ古めかしいものを感じます。
技術が進みコミュニケーションが関心の中心に入ってきた事によって、かつて培われた知恵が再認識されているのかもしれません。

逆に、「単体での新しさ」は、目指せば目指すほど陳腐になって行く矛盾を抱えてしまいました。
「最近売れない」と言われるものを見渡すとその想いは深まります。レトロなテイストは市場うけしても、やがて次の原型となる未来を描くのが難しい、、そんな会話があちこちから聞こえています。

「前提を疑う」まずここから、私の身近な所から始めて見たいと思います。

音声文字入力 POBox Touch 4.32011年12月02日 23:59

私は2005年から使っていたノキアをやめ、今年からエクスベリア(Xperia arc SO−01C)を使っています。
先月そのソフトウエアが更新されました。

その中で一つ革新的だったのがこちら、音声入力です。
文字入力アプリケーションの「POBox Touch」がバージョンアップ(4.3)されて、音声による文字入力が出来る様になりました。

POBox touch 4.3 音声文字入力
キーボード左上にマイクアイコンが追加されました。

POBox touch 4.3 音声文字入力
「横浜市中区桜木町1-1-1」
第一候補に挙がってますね。

POBox touch 4.3 音声文字入力
普段は使わない言い回しですが、カタカナ語を多様してみました。
これも第一候補でした。

POBox touch 4.3 音声文字入力
短めの文章「明日桜木町で12時から打ち合わせましょう。」ではこんな感じです。
第6候補ですが最初の画面で出てきました。「、」「。」は半角スペースになるようです。

POBox touch 4.3 音声文字入力
長めの文章「お疲れさまでした。今日のプレゼンの結果は来週わかります。電話します。」はこんな感じです。
「結果は」の「は」が誤変換されています。惜しい。
手直しをしても最初から打つよりも早いかもしれません。

POBox touch 4.3 音声文字入力
カレンダーのキャプションを試して見ましたが、これも第一候補でした。
名詞の羅列は得意そうです。

上記の画面キャプチャも今回はじめて追加された機能です。アンドロイドの欠点とまで言われていましたが、開発者が沢山集まってiOSを、Windowsを凌駕しようとしのぎを削っているのでしょうね。
(更新の詳細はこちらをご覧ください。)

この方法、機械に向かって喋る、という方法は目新しいものではありません。しかし実用的ではなかったので普及認知されませんでした。
しかしiOSの「Siri」とあわせて、アンドロイドの音声認識が普及すれば確実に認知が変わります。つまり「機械に向かって喋る」という行為が自然なものとなり、「喋るアフォーダンス」が顕在化する、、ということは以前も書いていましたね。
そのことを再認識しました。

小倉山から2011年12月05日 23:18

パノラマ 小倉山から
昨日の関東東海地方は雲一つない晴天で、各地から富士山が見えたと伺いました。
私はその晴天の中、山梨県の小峰小倉山に登ってきました。

南に富士山、北西には南アルプスが見渡せるこの山は、北側斜面に座禅草という高山植物が自生していることで有名だそうです。
季節外れのため、山には私たちと地元の山荘の方たちだけ。この雄大な景色を分け合って楽しみました。

小倉山
http://yamachizu.mapple.net/column/column.asp?TCLMNO=460

ちなみに、この写真はアンドロイドアプリの「Photaf」で撮影しました。4枚の写真を合成しています。

Photaf
https://market.android.com/details?id=obg1.PhotafPro&feature=search_result

1182011年12月06日 16:43

海技免許教本
110番、119番に次ぐ第三の緊急番号「118」はご存知でしょうか?
海上でトラブルがあった時の緊急番号です。

水上バイクの普及を背景に、小型船舶免許の制度が大きく変わったのは平成15年。酒酔い禁止、危険操縦の禁止などそれまでは船長の裁量に委ねられていたマナーのような領域が法制化されました。
感覚的には自動車免許に近くなったように思います。
その際に事故時の適切な対応も義務化されました。その対応の一つが「118番への通報」です。

外出先で救急車や消防車を呼んだことがある方はお分かりと思いますが、「場所」を伝えるのが案外難しいのですよね。
目印のない海上では、○○灯台から南東5キロあたり、などと現在地を冷静に把握していないとなりません。
そこで最近(平成19年から)は、位置情報が強制的に通知される仕組みになっています。GPS内蔵の携帯電話なら正確な位置が伝わるようになっています。

例えば、ヨットに誘われてセーリング中にオーナーが波にさらわれたりしても、慌てず118に電話して下さいね。
指示に従えば、高い確率で(少なくとも貴方だけでも)助かるでしょう。

エレベーターの指定階表示2011年12月07日 23:59

エレベーターボタン「上/下」
京都九条駅のエレベーターの指定階表示が「上/下」になっていました。

駅では「ホーム/改札」や「地上/地下」または「○○方面/□□方面」といった表記が増えていますが、この表記のし方は初めて見ました。雰囲気から1988年開業当時のものかもしれませんね。

「地上/地下」をボタン内に表記するため「上/下」にしたのかもしれません。私は方向を表す表記を使うことに少し躊躇いがありますが、上と下しかないものですものね、これはこれで問題なく受容れられているでしょう。

移動の方向が上下に限らないエレベーターの様な移動装置が考案されていますが、それなら階数指定、目的地や区分指定に加えて、移動の方向と現在位置の認知を促す表記が必用になるでしょうね。
dmc.
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